ウルトラセブンEP16・闇に光る目

 このEPは、13話の‘V3から来た男’と一緒に作られた
もので製作順は、14番目で前作の‘ウルトラ警備隊西へ’
よりも先に作られている。
 ただ共に‘観測ロケットを侵略と勘違いして・・・’と同じ
テーマで作られているので‘もう少し両方のEPを離して
OA すれば よかったのに’と思った。

 アンノン星調査のために打ち上げられ消息を絶っていた
無人宇宙船の観測ロケット・さくら9号が突然帰還したが、
着陸と同時に爆発する。
 やがて地獄山から、いじめられっ子のヒロシ少年が珍しい
石を拾って来た。
 それを奪い取ろうとした友達連中は、突然頭痛を訴えて
病院に運び込まれた。
 このヒロシ君は、ウルトラマンではゴモラが登場したEP で
‘怪獣殿下’と呼ばれていた稲吉千春君。
 今度は、いじめられっ子として登場。
 突然現れた目から‘私の体を返してもらおう’と言われ地獄
山まで運んだ。
 このヒロシ少年が持っていた石こそが、生命体・アンノンの
体だった。
 ウルトラ警備隊はホーク1号で攻撃するが、アンノンの光線を
浴びて撃墜される。
 地上からウルトラガンで攻撃するが、通じないのでキリヤマ
隊長が話し合いを始めた。

順番が逆ではないか!


 ここでセブンが登場し、攻撃するが通用しないのでストップ
光線を浴びせて説得を始める。
 キリヤマの説得には耳をかさないアンノンも、セブンの説得
には応じ本体だけが抜け出て宇宙へ帰って行った。

  このEPと‘ウルトラ警備隊西へ’は、ウルトラQの‘宇宙からの
贈り物’と同じテーマで作られている。
 特に今回の‘闇に光る目'の方が‘宇宙からの贈り物’に近いが、
違いは金城哲夫と藤川桂介の作風だろうか?
 威嚇のためにナメクジの怪獣を送り込んできたQに対し、今回は
生命体自らが乗り込んで来るわけだ。
 ペダン星人は、これ幸いと侵略しに来たが アンノンは報復する
気はあったものの異星人のセブンの説得には応じた。
 これはセブンの説得に応じたフリをして、侵略を始めたペダン
星人よりもマシかもしれないが、仮にセブンの説得にも応じなかった
ら結構強かったので大変だっただろう。
 それと今回は、いじめられっ子のヒロシ少年を利用したりしている
というのも特徴だ。
 言葉巧みに騙しているのを見ると、かなりの知性が感じられるのだ。
 こうして2週連続で、宇宙観測が仇となるEPが続いた事になる。

 PS、怪獣殿下だったヒロシ君だが、前回は最後にベータカプセルを
ハヤタに届けたのが認められ流星マークの通信機を貰っていたが、
今回はビデオシーバーなどは貰えなかった。
 当然では あるが・・・・

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ああ、その (柴田真紀)
2008-01-22 02:01:10
 稲吉千春氏は、同時期製作『青春とはなんだ』で、藤木悠氏演じる教頭先生の息子役を演じています。

 もう、立派な“おやじさん”になられていることでしょうねえ。
 
 
 
Unknown (まみ)
2008-01-22 15:19:30
ん~なるほど☆
キリヤマ隊長、うわさどおり手がお早い(笑)!
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2008-01-22 22:41:50
>柴田真紀様
 やはり東宝系ですからかね。
 ホシノ君が、桜井浩子のエッセイに写真つきで登場してましたが、ホントいいオヤジさんになってましたから、殿下も そんな感じでしょうね。


>まみ様
 好戦的なキリヤマというイメージは、ここら辺りから出始めてますよ。
 
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