大場政夫のラストファイトから50年

 今から50年前の今日73年1月2日に日大講堂で行われたWBAフラ
イ級タイトルマッチで、王者の大場政夫が2位のチャチャイ・チオ
ノイ相手に1Rのダウンを跳ね返し12Rに3度のダウンを奪って12R
KO勝ちで5度目の防衛に成功。

 当時の日本人フライ級世界王者として防衛新記録を達成するの
だが、それから23日後の1月25日に首都高速を愛車シボレーコル
ベットで疾走中に事故死したためチャチャイ戦がラストファイト
になってしまったのだ。

 5度目の防衛戦の相手チャチャイは2度WBC王者になっていた
ものの、既に当時は引退寸前といわれた29歳という年齢で減量
苦も伝えられていたため大場絶対有利の予想だった。

 ところが1Rに右のロングフックで大場からダウンを奪っただけ
でなくダウンした時に大場は右足首を捻挫しており片足を引き摺
りながらて戦う事になるのだが、大場は落ち着いて徐々にペース
を取り戻していき10R以降は完全にモメンタムを掌握。

 そして迎えた12R2:30前に右ストレートで効かせた後に連打で
3度のダウンを奪い、遂に逆転のKO勝ちしたのには大いに盛り上
がったし23歳という若さから‘どこまで強くなるのか?’と思った
もの。

 ちなみに敗れたチャチャイだが大場が亡くなった後に行われた
フリッツ・シュルペとの王座決定戦で5RKO勝ちし3度目の王座に
返り咲き、2度の防衛に成功しているのだから決して衰えていた
わけではなかったのだ。

 この試合を改めて見ていると最近の試合を見慣れている身とし
てはレベル的に‘?’な部分はあるものの、両者の気迫溢れる試合は
何度見ても魅了される名勝負だと実感する。

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