今から20年前の今日97年11月1日に行われたサッカーW杯
フランス大会アジア最終予選の第9節で、日本代表はソウルに乗
り込んで韓国と対戦し名波浩と呂比須ワグナーの2ゴールで挙げ
た2点を守りきり2-0で快勝して第1節のウズベキスタン戦以来
の勝利を挙げた。
前節にホームで勝ち点差1で追うUAE相手に先制しながら前半
のうちに追い付かれ引き分けた日本は残り2試合で敗れるとW杯
出場が絶望になってくるのに対し、韓国は試合のなかった前節で
日本とUAEが引き分けたためグループBの1位が確定しW杯出場
が決まった中での日韓戦となった。
絶対に負けられない日本側の僅かな追い風は韓国のリベロ洪明甫
が累積警告で出場停止になっているぐらいだったが、開始早々に名
波からのパスを左サイドで受けた相馬直樹がオーバーラップし上げ
たクロスを呂比須が流して上がってきた名波のシュートが決まり早
々と先制する。
ここまではUAE戦と同じ展開だったが36分に中田のパスを受け
た相馬が上げたクロスを呂比須が頭で決めて2点目を挙げる。
直後に韓国は反撃に出て日本のゴール前へクロスを放り込んだ時
にFWの崔龍洙とDFの秋田豊が衝突し崔が鼻骨を骨折するという
アクシデントが起き、更に日本が優位に立つのだが韓国も得意のロン
グボールを入れて反撃するものの日本DF陣は落ち着いて対応する。
韓国は75分には柳相鉄が負傷したものの既に3人の交代枠を使い
きっていたので交代できず、更に80分には崔英一が中田英寿のドリ
ブルをファウルで止め2枚目の警告をもらい退場となって万事休す。
日本の勝利は9月7日のホームでのウズベキスタン戦以来で9月
28日にホームで韓国から逆転負けしたのをキッカケに、10月の3
試合は全て引き分けとツキにも見放されていた感じだったが11月に
入り‘月が変わればツキも変わる’という言葉を実感する快勝での2
勝目だった。
ちなみに日本時間の翌2日夜に行われたUAE-ウズベキスタン
戦はホームのUAEが猛攻をしかけシュートの雨を降らせるが、ウ
ズベキスタンDF陣が踏ん張ってホームで2-3で敗れた相手にア
ウェーでは0-0の引き分けに持ち込んだ。
その結果9節を終え韓国に勝った日本は勝ち点を10とし、ウズ
ベキスタンと引き分けたため勝ち点9にとどまったUAEを抜いて
2位に浮上したのだった。