ロンドン五輪に集中していたので遅れてスタートする高校野球特集。
しっかりと両方フォローしていたので今日から掲載します。
第1日の注目カードは5年前の優勝校・佐賀北と強豪の仙台育英との対戦。
震災以降勝ち星が無い宮城県勢初勝利なるか?
実は昨年も同県同士の対戦になっている。
第2日は県予選で花巻東の豪腕・大谷を攻略して出場した盛岡大付が立正
大淞南相手に9度目の甲子園で初勝利なるか?
第3日は選抜ベスト8で大阪桐蔭・光星学院に並ぶ‘3強’の愛工大名電が
4年前のベスト4の浦添商の挑戦を受けるのだが、選抜では強い名電だが夏は
今ひとつなのに対し浦添商は最近2大会の97年と08年は いずれもベスト4に
進出している。
第1日・第1試合:福井工大福井 4-2 常葉橘
1回表に福井は先頭の1番が2ベースで出塁したがバント失敗で1アウト1塁。
ここで3番以下の3連打と1アウトを挟んで6番のタイムリーも出て一挙に3点を
先行すると、5回にも2本の2ベースで1点を追加。
橘も12安打されながらも凌ぎ反撃を試みるが福井の菅原の前に3つの併殺を
喫して反撃ムードを断ち切られ、5回に5・6番の連打に暴投とパスボールで2点
を返したのみに終わった。
橘有利かと思われたが1回表の5安打を集中した福井の攻撃が流れを作った。
第2試合:飯塚 6-4 広島工
1回に飯塚は1アウトから2番が歩き3・4番の連打と5番の犠牲フライで2点を
先行すると、追い付かれた2回にも7番と1番のヒットに暴投絡みで2アウト2・3塁
から2番の2点タイムリーで4-2とし3回にはヒットで出た4番を7番のタイムリー
で返し5-2と差を広げる。
広島工も1回のノーアウト2塁を潰したが2回には1アウトから内野安打とヒット
に暴投で2・3塁から8番のタイムリーで一旦追い付き、3回には2つのエラーから
併殺でチャンスを潰したかに思われたが5番の内野安打で4-3となる。
ここで飯塚は古賀から西にスイッチ。
広島工は5回にエラーで出た2番を3番の2ベースで返してエラーでノーアウト
3塁から4番の遊ゴロで3塁ランナーが飛び出して刺され流れを手放した。
飯塚は8回に2アウトから2番が四球と盗塁で2アウト2塁から3番のレフトオー
バーで貴重な追加点を挙げて広島工を振り切った。
共に打撃に自信を持つチーム同士だったがチャンスでしっかりタイムリーが出た
飯塚と併殺や走塁ミスで流れを手放した広島工が明暗を分けた。
第3試合:佐賀北 2-8 仙台育英
2回に仙台育英は4番の2ベースを足場に3連打で2点を先行すると佐賀は
4回に連打で1・3塁からスクイズで3塁ランナーが刺されるものの7番のタイム
リーで1点を返す。
その裏に仙台はヒットで出た4番を6番の2ベースで1点を挙げて3-1とする
と7回に1アウトから2ベースと四球を絡めて3安打と犠牲フライで6-1と突き
放し勝負を決めた。
佐賀は3回以降9安打を放ち食い下がったが4回のスクイズ・グラブトスアウト
など仙台の好守に阻まれる形になった。
2日目・第1試合:佐久長聖 5-9 作新学院
1回に佐久は振り逃げで出た1番を4番のタイムリーで返すと5・6番の連続
2ベースで3点を先行し、3回にも4番と6番のヒットで4-0と作新を圧倒。
ところが4回に作新が2ベースと相手ミスにヒットで満塁とし内野ゴロと3ベース
で1点差に迫ると6回に1アウト2塁からPHの逆転2ランで6-5として流れを
掴み、7回には3ランなどで佐久を突き放し9-5で逆転勝ち。
実は作新は3年前に久しぶりに出場した時の相手が長野県代表の長野日大で
打ち負けた形だっただけに雪辱を果たした形だが、やはり4回のショートのミス
から一気に流れを掴んだ作新はさすがだった。
第2試合:盛岡大付 4⑫5 立正大淞南
1回に2番と4番の短長打で先制した盛岡は逆転された4回には振り逃げで出た
5番を7番のタイムリーで返し5回にはヒットで出塁した1番が暴投と内野ゴロで
3-2とする。
淞南は4回に2アウトから5番の2ランで一旦逆転すると7回にはエラーで出た
7番を9番のタイムリーで返して追い付き、8回には4番のHRで再逆転する。
それでも9回に盛岡は2アウト3塁から1番のタイムリーで追い付くが12回に
淞南が1アウト2塁から2番の3ベースで勝ち越し、その裏1アウト2塁のピンチを
ライナー併殺で試合終了。
ヒット数は9-13と盛岡が勝っていたのだが2本のHRが効いた形になった。
第3試合:今治西 0-7 桐光学園
1回に3つの死球で2アウト満塁のチャンスを潰した桐光は3回に2アウト3塁から
4番のタイムリー、4回にも1番が2アウト1・2塁から1番のタイムリーで2-0とする
と5回にも2アウトから7番の3ランで勝負を決めた。
桐光の松井は高速スライダーを武器に今治打線から22奪三振。
唯一のピンチだった6回も1アウト1・3塁から連続三振を奪い圧勝だった。
第4試合:杵築 0-14 常総学院
1回に常総は2本の2ベースを含む4安打に相手エラーや盗塁を絡めて4点先行
すると3回には死球から相手ミスに乗じて3本の3ベースを含めて7安打を集中して
一挙10点を挙げて勝負を決めた。
杵築は5回に3安打を集中したが2塁ランナーがホームで刺されて得点ならず。
1回に相手エラーと2つの四球で2アウト満塁のチャンスで1本出ていたら少しは
違ったか。
3日目・第1試合:浦添商 6-4 愛工大名電
2回に4番のHRと連打にスクイズで2点を先行した浦添は3回にも1アウト2塁
からエラー2つで2アウト満塁から6番の3ベースで5-0とリードを広げる。
3回まで1安打の名電は4回に3安打に悪送球で2点を返すと6回には2番手の
照屋を攻め四球で出た3番を4番の2ベースで1点返すと3つの四死球で押し出し
の4点目で1点差に詰め寄る。
しかし浦添は7回に2アウト2塁から2番がライト前に落とし貴重な追加点を挙げ
6-4で逃げ切った。
好投手・浜田の立ち上がりを攻め3回まで5点を挙げた浦添の集中力が明暗を
分けた形だ。
第2試合:滝川二 5-4 北大津
1点を先行された北大津は1回に2番と4番の短長打で追い付くと3回には2番
と3番の2ベース&3ベースに送球ミスで3-1と勝ち越し4回にもヒットで出た5番
を7番のタイムリーで4-1とリードを広げる。
1回に四球に盗塁とバントにスクイズで1点先行した滝川は5回に3安打に四球
と相手エラーを絡めて追い付き、8回には3番の2ベースから1アウト3塁とし5番
の犠牲フライで勝ち越し逃げ切った。
ヒット数は10-11と互角だっただけにミスが明暗を分けた。
第3試合:天理 3-1 宮崎工
5回まで共にランナーを出しながら得点できなかった両チームだが6回に宮崎は
3安打を集中して1点を先行するが天理はその裏に1番のヒットから相手エラーと
内野安打で逆転すると、7回にも2ベースで出た7番をスクイズで返して3-1と
リードを広げ逃げ切った。
宮崎工は相手の6本を上回る8本のヒットを放ちながら要所を締められ、肝心
な所でのミスも出て惜敗。
第4試合:香川西 1-3 鳥取城北
3回まで1安打だった鳥取は4回に2アウトから内野安打に連続2ベースと連打
で5安打を集中し3点を先行。
香川西は2回と3回以外は毎回ヒットのランナーを出してチャンスを作るがタイ
ムリーが出ず、8回に2アウトから3・4番の長短打で1点を返すに留まった。
9安打中5安打を4回に集中して3点を奪った鳥取と散発系だった香川が明暗を
分けた。