2013選抜高校野球、第12日：Sファイナル

決勝は浦和学院―済美＝選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース

　いよいよベスト4を迎える。

　第1試合は敦賀気比・岸本と浦和学院・小島の両投手が強力な相手打線を どこ
まで抑えることができるかで、特に岸本は組み合わせの関係で1試合多いため
疲労の回復具合がカギを握る。

　両校は昨年の初戦で対戦し、この時は浦和が10-2で勝っているので敦賀に
とっては雪辱戦になるしリベンジへの思いが どう作用するか。

　第2試合は四国勢同士の対戦で四国大会の実績からいえば優勝した高知が
上だしベスト8では優勝候補の仙台育英を下している勢いがあるのに対し、済美は
1枚エースの安楽が連投となるので早い段階で得点して援護しないと継投で目先を
変えられると厳しい感がある。

　第1試合：敦賀気比 1－5 浦和学院

　1回表に敦賀は3番がライト前に落とすと4番がレフトに2ベースを放って幸先よく
1点を先取するが、浦和も その裏に1アウトから2番が死球で出塁すると4番の
2ランで逆転する。

　逆転された敦賀は2回を除いて5回まで毎回ランナーを出しスコアリングポジション
にランナーを進めるのだが後続を絶たれたのに対し、浦和は2回以降も毎回ラン
ナーを出し特に4回は1アウトから6番が相手エラーで出塁すると7番の2ベースで
2・3塁とするものの3塁ランナーがキャッチャーからの牽制で刺されるなど こちらも
追加点を取れない。

　試合が動いたのは5回で浦和は9番と1番の連打でノーアウト1・3塁から1アウト後
3番のタイムリーで1点を追加すると、2アウト2・3塁から5番の2ベースで2者が返り
一挙に3点を追加し試合を決めた。

　敦賀打線は6回以降1安打に抑えられ5－1で浦和が快勝。

　敦賀が1点先取した その裏に2アウト1塁から出た4番の2ランが結果的に流れを
浦和に引き込む事になり、以後は敦賀打線もランナーを出すもののノーアウトのラン
ナーはなく ほぼ小島に抑え込まれた感じだった。

　第2試合：高知 2－3 済美

　1回に高知は2番のHRで先制し2回、3回とランナーを出して安楽を攻め立てる。

　3回まで酒井の前に四球で出たランナー1人に抑えられていた済美は4回に1アウト
後3連続四球で満塁とし5番の3塁線へのゴロが内野安打になり追い付くと5回から
登板した坂本を攻め1アウトからヒットで出た9番を1番が送り2番のタイムリーで逆転
する。

　高知も7回に先頭の4番のHRで一旦追い付いたが8回に済美は1アウトから2番の
HRで勝ち越すと、9回3ベースでノーアウト3塁のチャンスを迎えた高知の反撃を
凌いで逃げ切った。

　先制した高知だったが4回に酒井が突如コントロールを乱して3連続四球を出した
ためリズムが悪くなり同点内野安打もリズムがよければ3塁手が捌けた打球だった。

　これで高知は流れを手放しただけに痛い乱調だったし、結果的に坂本の投入が
1イニング早まって負担をかけ2番の勝ち越しHRにつながったのではないだろうか。