帰ってきたウルトラマン13話・津波怪獣の恐怖

 今から50年前の今日71年6月26日にOAされたのが、帰ってきた
ウルトラマン13話シーモンス&シーゴラス編の前編。

 オスのシーゴラスとメスのシーモンスという夫婦怪獣が登場し、
産卵のために上陸したシーモンスを攻撃するとシーゴラスが怒って
津波を引き起こすわけで予告編でも津波のスペクタクルシーンを紹
介していた。

 ウルトラマンで科特隊のムラマツ・キャップを演じた小林昭二が
冒頭でシーモンスに襲撃されて沈没するマグロ漁船・海神丸の高村
船長役を演じ、記憶を失うもののシーモンスの襲撃を信じてもらえ
ずに周囲から追い込まれていく人間ドラマが前編では中心になって
いるので正直子供達には辛いEPだったかもしれない。

 このEPで描かれるのは船長が歌っていた西イーリアン諸島の住人
の歌に‘シーモンスを攻撃するとシーゴラスが怒り海や天と地も怒る’
という内容があり、セメント工場を襲撃しているシーモンス攻撃に
慎重なMATと操業停止を余儀なくされた工場側から攻撃を頼まれた
自衛隊との対立も描かれている。

 これは第1期ではなかった設定でウルトラセブンのウルトラ警備
隊は地球防衛軍の精鋭の特殊部隊という事だから命令系統は同じだ
し、科特隊と他の防衛隊は必ず連携しておりスカイドン編の怪獣風
船化作戦のみ連絡が行きわたらずに風船化したスカイドンを撃墜し
てしまったぐらい。

 MATはニューヨークに本部がある国際平和機構の地球防衛庁に
所属している対怪獣戦や怪事件調査が任務になっている一方、軍
内部では快く思わない上層部もいるわけだから一枚岩ではない事
が分かる。

 帰ってきたウルトラマンといえば組織内で意見が違うのが当たり
前的な橋本洋二プロデューサーの方針で当初
MAT内部での郷秀樹と
岸田隊員らの対立が度々見られたのだが、前回のモグネズン編で岸
田のバックボーンを知った郷の距離が縮まる形になった一方で今度
はMATと自衛隊が対立する事態が描かれる形になっている。

 

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