やはりボストンは強かった

 今日行われたMLBのワールドシリーズで、ボストンがコロ
ラドを4-3で下して4連勝・スイープで優勝を果たした。
 ジョシュ・ベケット、カート・シリング、松坂大輔の先発
3人でしっかり勝ち、コロラドでは打たれたが岡島秀樹で繋ぎ
ジョナサン・パペルボンが抑えるパターンがしっかりできて
いた。
 打線もボストンではペドロイア&ユーキリスが、コロラド
では1番に入ったエルズベリーら1,2番が大活躍しオルティス、
ラミレスの3,4番が返す。そして5番のローウェルが絶好調。
 ワールドシリーズに入って万全の出来だった。
 結局リードを許したのは、G2の1度のみだった。
 アナハイムを3連勝でスイープし、クリーブランドには手こ
ずって1勝3敗と王手をかけられながら、ベケットの力投から
逆転優勝した。
 
 考えてみると3年前もアナハイムに3連勝し、NYヤンキースに
3連敗してから4連勝するという史上初の逆転でリーグ優勝。
 ワールドシリーズでは、勢いに乗ってセントルイスに4連勝
しての優勝だったが、リーグチャンピオンシップが3連敗から
4連勝になったのに対し、今年は1勝3敗からの3連勝と勢いを
付けてのワールドシリーズ優勝と酷似している。

 敗れたコロラドも惜しむなくは、9月下旬から1敗しかせずに
1ゲームプレーオフを制しディビジョナル&リーグチャンピオン
シップを通算7連勝で勝ち抜いた頃の勢いが、中8日のブランクで
止まってしまった事だろう。
 何とか言いながら、自力はボストンの方が上なのだからこれは
痛かった。
 1勝3敗から逆転してリーグ優勝をしたボストンと立場が逆なら
面白かっただろうが。
 
 それにしても松坂大輔は、凄い男だ。
 レギュラーシーズンの優勝を決める試合とリーグチャンピオン
シップの優勝を決める試合で勝ち投手になるとは、なかなかできる
事ではない。
 しかもワールドシリーズでは投手が打席に入れるコロラドでの
G3に登板し、サイ・ヤング、ベーブ・ルース以来の投手での2打点
まで挙げる凄さだ。
 貴重なセットアッパーの岡島も、昨年の日本シリーズでの優勝に
続いての優勝。日本一から世界一になるのも初めてだ。
 
 いくらボストンが強くても勝てるときに勝っておかないと、なか
なかワールドシリーズ優勝はできない。
 NYヤンキースの松井秀喜が1年目の03年にワールドシリーズに
出場して2勝1敗から3連敗して優勝を逃したときは、翌年雪辱の
機会が来ると思っていた。
 ところが04年はリーグチャンピオンシップでボストンに3連勝から
4連敗して敗退すると、05年から3年連続でアナハイム、デトロイト、
クリーブランドにいずれもディビジョナルチャンピオンシップで敗れ
ワールドシリーズ優勝からは離れる一方だ。
 01年にレギュラーシーズン117勝という記録を引っさげてプレーオフ
に臨んだイチロー&佐々木が所属したシアトルも、NYヤンキースに
リーグチャンピオンシップで完敗して以来プレーオフにも届いてない。
 
 今年は松坂がMLB入りしたので、3月のキャンプインからMLB関係の
報道が連日のように賑わした。
 そして4月に厳寒の中で開幕し、猛暑の中での胸突き八丁を越えて
今日ようやく長い1年が終わった。

 松坂や岡島をはじめとした日本人選手のみなさん、お疲れ様です。
 これからゆっくり休んで来シーズンに臨んでください。
 
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