あれで満員御礼?

　昨日行った大相撲九州場所の中日は、前日の7日目に続いて満員
御礼の垂れ幕が出ていた。
　前日記したように娘を抱っこしたまま会場内を歩いて回ったが、2人
用のペアシートは ほぼ埋まっていたものの すぐ下にある升席に空席が
かなりあった。

　にも拘わらず満員御礼が出るのは、さすがに‘?’である。

　ここ10年ほど不入りが続く九州場所だが、今年から升席のスペースを
広めてゆったり座れるようにしたらしい。
　　それで収容人数が8千人台から6千人台に減っている。
　にも拘わらず今場所は2日目以降では空席が目立っていた。

　かつて前理事長あたりが‘満員御礼は景気を付ける意味もあるので
満席にならなくても垂れ幕は出した方がいい’などと言っていたのを
覚えている。

　つまり収容人数を減らしたからには満員御礼が出ないとマズイという
観念があったのだろう。

　相撲協会のやり方は殿様商売などと言われるが、過去3年間 会場で
関係者に会っても不快な思いをした事は殆どない。
　一昨年は2階席の入り口で大乃国と会って子供達との記念撮影を頼むと
仲のいい裏方さんに‘親御さん達も一緒にどうぞ、シャッターを押させます
から’と言ってくれて一緒に写った。
 　昨年は通路に武蔵丸が座っていたので娘を抱っこしてもらって記念
撮影をしたが‘オレは忙しいから・・・・’などと言われなかった。

　今年は当日券を買うのに並んでいたら智の花がチケット売り場にいた
ので息子達と記念撮影を頼んだら快くOKしてもらえた。

 　さらにトップ画像にあるように入場して2階の通路に入ると審判団の
控え室から若島津が出てきたのでダメもとで記念写真を頼むと‘もう少し
しゃがもうか’などと嫌な顔ひとつせず応じてくれた。　

　また白鵬の土俵入りが終わって席に戻っていたら通路に引退した直後
の玉春日が関係者と話をしていたので‘長い事ご苦労様でした’と声を
かけると、わざわざ話を中断して‘ありがとうございます’と言いながら
両手で握手をしてくれた。

　こういうふうに現場にいる親方衆は、

いい人が多い。

 　にも拘わらず観客動員で苦戦しているのは協会のトップ連中の感覚が
古いとしか言いようがない。
　やはり現役時代の実績ではなく、時代の流れに適応できる頭の柔軟な
人材がトップに立たないと人気回復は望めないだろう。