06高校野球総括

 高校野球の総括だが打撃優位の流れに拍車がかかった感じだ
 強打というより驚打といった方が似合う智弁和歌山だがここの
バッティング練習は凄まじいらしい、(プロでも3箇所なのに)
4箇所バッティングでそれぞれストレートと変化球を投げる投手と
マシーンがあり特にストレートマシーンの設定速度は155㌔!
これを1人が約1時間半ぶっ通しで打ちまくるそうだ、打ち返せないと
ベンチにも入れないとは厳しい。
 智弁ほどではないにしろ強豪と言われるチームはこれに近い
バッティング練習をこなしているわけで、これでは昔のように連投して
疲労の溜まったピッチャーが抑えこむのは大変だ。
 しかもノックの打球よりバッティング練習の打球を捌いた方が
より実戦に近い守備練習になるのでバッティング練習中心のチームが
台頭してきたのは当然だ、名前を出して申し訳ないが守備練習中心の
広島商の低迷がその事実を如実に表している。
 「公立だから」という言い訳は選抜で活躍した清峰や八重山商工、
鹿児島工のような伝統もアドバンテージもないチームの活躍を見れば一目瞭然
だし愛工大名電のような強豪相手に5つもエラーしながら快勝した福知山成美の
ようなチームもある。
 投手を含めた守りがいいというのは最早甲子園に出るからには当たり前の
事でそれに強打がプラスアルファされないと勝てない ぐらいレベルアップが凄い。
 投手受難の大会で早実の斎藤が4連投して好投できたので
「やはり絶対的なエースが・・」という声が聞かれる。だが斎藤はしっかりと
ペース配分できるクレバーさがあり、なおかつと早実にも高濃度の酸素カプセル
(通称ベッカムカプセル)や針治療にマッサージと万全のメンテナンスシステムが
確立されているからこその栄光 だった事を忘れてはいけない。
 つまり学校を挙げてのサポート体制がしっかりとしたチームでないと甲子園で
勝つことは難しい。
 もう1つの面白い所が1戦必勝のチームと優勝を狙うチームの違いが如実なのだ。
 例えば選抜優勝の横浜のような優勝狙いのチームはQファイナルあたりか調子を
上げるので1回戦は履正社に1-0で辛勝し2回戦も八重山商工に7-0から追い上げられ
7-6で逃げ切ったのだがQファイナルでは早実を13-3でSファイナルでは岐阜城北に
12-4、ファイナルでは清峰を21-0で粉砕し優勝した。一方、智弁は2回戦で岐阜
城北に10-7で不覚を取ったがこれがQファイナル以降なら勝敗は逆だった可能性が
高い。まぁこういう事があるからこそ波乱という要素があり、波乱があるからこそ
大会も盛り上がる。強いチームが常に勝つだけでは大会は盛り上がらない。
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