成瀬昌彦に ついて

‘第四惑星の悪夢’に登場したロボット長官を演じたのは成瀬昌彦。
‘ひとりぼっちの地球人’に登場したプロテ星人の人間体・丹羽教授と
同一人物とは思わなかった。
 当初はカツラとヒゲで分からなかったが、よく声を聞けば同一人物
だった。

 
氏のインパクトが最も強かったのは、帰ってきたウルトラマンで郷
秀樹の恋人・坂田アキと師匠の坂田健を惨殺したナックル星人の人間
体だ。

 氏のイメージは一言‘冷酷’

 この言葉が一番似合うのだ。

 一宮が

‘お願いです。さっき言ったことはウソだと言ってください’

と土下座して嘆願するのを

‘あれほど地球を脱出したがっていた男が今度はその地球を

命がけで守ろうというのか…いやはや、地球人というのはまったく

わからん生物だ’

 ‘君の能力は私も欲しいとは思うが、やむを得んな’

と冷たく言い放つ丹羽教授の態度は、かなりインパクトが強かった。

 第四惑星の悪夢では

 ‘コンピューターは間違いをしない。そして、いつも冷静だ’

 というセリフを冷酷に言い放つ。

 東映作品の天津敏や汐路章 、安藤三男、中田博久などの凄みがある
悪役より成瀬昌彦のような飄々としたタイプの方が別の意味での怖さが
あるだろう。

 宇宙人役といえば土屋嘉男が有名だが、成瀬昌彦も忘れがたい冷酷な
宇宙人役だ。


 そういえば、こういうタイプの役者が平成シリーズには登場してないな・・・・

 ネクサスの石堀光彦役やメビウスでゴシップ紙記者だったヒルカワを
演じた加藤厚成には、まだ荷が重いか!     

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コメント
 
 
 
青春とはなんだ (柴田真紀)
2008-08-01 02:39:38
 でも、思いっきり怪しげな風貌で登場するので、犯人はコイツか……と思っていたら良い役だった、ということもありました(笑)。

 『砂の器』映画版で、心中に見せかけられて殺されてしまうのも彼でしたね。

 そーいえば、昔の500円札の岩倉具視に似ているなんて、話題もありました。
 
 
 
点と線でも (こーじ)
2008-08-01 23:46:56
>柴田真紀様
 点と線でも心中させられてましたね。
 意外でした。
 
 基本的に怪しげな風貌ですから特に誤解されやすい
ですよ。
 
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