平成最初の名勝負・マーク対高橋ナオトから20年

 20年前の今日・89年1月22日に行われたのが‘平成の名勝負’ と呼ば
れたマーク・堀越・ブルックスー高橋ナオトの日本 Jフェザー級タイトル
マッチが行われた日である。
 この日は日曜で中継の前にOAされていたNFLのプレーオフの後番組と
してタイマー録画していた。

 営業が終わってから見たのだが、まさしく

‘凄いものを見た’

 という感じで度肝を抜かれた。

 この試合まで6連続KOの王者・マークはWBA6位で世界挑戦寸前だった
ので、予想はマーク有利。
 人気者の1位・高橋ナオトも実力者だが2度KO負けしているという事で、
マーク有利は当然と思われた。

 試合が始まると両者のパワーの差はハッキリしていて、マークが振るう
力強いパンチに対しナオトはカウンターで応戦するが時折ヒットするものの
全体的にはマークが上回る展開で進む。 

 流れが変わったのが4Rでマークの強打に打ち負けてジリ貧になるかと
思われていたナオトが打った右ストレートのカウンターが見事にヒットして
ダウンを奪ったのだ。
 立ち上がったマークに追撃のダウンを追加するが、マークも踏みとどまり
凌いで このRを終了。

  5Rも仕留めそこなったナオトにツケが回ってきたのは6R。
 ダメージから回復したマークの強打がナオトを捉え始め、打ち勝ち始めた。
 迎えた8Rには一方的なマークの攻勢、そして右から左フックの返しが
ヒットし遂にナオトがダウン。
 更にアッパーで顎を跳ね上げられストップは時間の問題で辛うじてゴン
グに救われる。

 9Rも最初はマークのペースだったが、おもむろに放ったナオトの左フック
が絶妙のカウンターでマークの顎を捉えてグラつかせると左フックから右
ストレートの返しで大逆転のダウンを奪う。
 更に再び右ストレートがマークの顎を捉えるとマークは背中からダウン
して立ち上がるものの足がふらつきレフェリーがストップ。

 勝ったナオトはリングに突っ伏して、負けたマークが立っているという珍
しいシーンが印象に残る大逆転のKO勝ちとなった。

 4Rぐらいから場内はナオトコールが地鳴りのように響き渡り、もの凄い
雰囲気になっていた中での大逆転KO勝ちだから見終わった後もTVの
前で呆気に取られていたのを昨日のように思い出す。 

 この年は日本人が世界戦で全敗した年だったが、例え世界戦で日本
人が勝ってもマークーナオト戦が年間最高試合だったろう。

 それぐらいの激戦だったのだ。

 なお、会場で観戦していたのが‘はじめの一歩’の原作者・森川ジョージ
氏で、この試合を見て‘はじめの一歩’を描こうと思ったらしい。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
2人とも (屯田兵)
2009-01-23 00:35:37
世界戦させてあげたかったね、この戦いで燃え尽きた感がありますね。

最後のパンチ、カメラ切り替えて間抜けな映りになった伝説もあったよね
 
 
 
そうですね (こーじ)
2009-01-23 22:33:42
>屯田兵様
 特にマーク堀越は、前哨戦でしたからね。
 あの後、殆ど聞かなくなりました。
 ナオトも、この試合とノリー戦で崩れた感がありますよ。
 
 
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