白鵬 全勝で優勝に花!「ただいま、帰ってきました!」
横綱・稀勢の里の3場所連続優勝なるかと関脇・高安の大関昇進
なるかというのが焦点だった今年の大相撲夏場所は、昨日1年ぶり
38度目の優勝を決めた横綱・白鵬が千秋楽の今日も横綱・日馬富
士を1分半にわたる熱戦の末に寄り切って全勝優勝で花を添えた。
先場所左上腕部の負傷を負った稀勢の里は中日まで2敗で凌いで
いたものの、9日目に栃煌山に敗れて気持ちが切れたのか琴奨菊に
も敗れて11日目から休場してしまう。
一方で関脇の高安は6日目に玉鷲、10日目に白鵬に敗れたものの
12日目までに10勝目を挙げて大関昇進の目安となる3場所通算
33勝をクリアすると13日目に日馬富士に勝ち大関昇進を ほぼ
確定させた。
さて今場所の白鵬は初日から快調に白星を重ね横綱・日馬富士と
10日目まで全勝で並走していたのだが11日目に日馬富士が御嶽
海に敗れて単独トップに立つと、失速する日馬富士を横目に危なげ
なく14日目には優勝の望みを僅かに残していた照ノ富士を寄り切
り優勝を決めたのだ。
昨年の夏場所13日目に稀勢の里との全勝対決を制して37度目
の優勝を飾った白鵬だが次の名古屋場所9日目に勢戦で右足親指
を負傷でペースダウンし優勝を逃すと秋場所は全休する憂き目に。
続く九州場所では3日目に魁聖を上手投げで破り1000勝を飾
るが後半にペースダウンして11勝に留まると、初場所も同じく
後半に負けが込む内容で九州に続き11勝止まりで先場所は場所
前の稽古で足を負傷し4日目には右大腿筋を負傷するなどで休場
するなどで限界説も囁かれ始めた。
そんな中で迎えた今場所は場所前から稀勢の里のケガの復調具
合や高安の大関昇進など田子ノ浦勢の話題ばかりが先行し、白鵬
の復活という要素は今ひとつ話題に上ってなかったので溜飲を下
げた形だろう。
この優勝が年齢を重ねて2段ロケットのように加速するプロロ
ーグなのか、それともロウソクが燃え尽きる前の最後の輝きに
なるかは来場所以降の相撲ぶりで分かるだろう。