ウルトラマンネクサスのメガフラシ編はTLT北米本部査察官・
水原沙羅が登場し、劇場版ULTRAMANとのつながりを示唆する
EPになったわけだが沙羅の横に控えている無骨な男が海本隼人。
見るからに大柄でガッチリした体躯から沙羅のボディガード的な
雰囲気で、どちらかといえば怪しげな雰囲気だったが意外にもネク
サスの物語のキーマンになる男で特に憐編ではなくてはならない存
在だった。
姫矢編にはなかった憐編のテーマはプロメテウスプロジェクトで、
物語のカギの1つ・来訪者との意思疎通ができるコンタクトティを
遺伝子操作で造るためのもの。
その遺伝子はクラスAの超能力者だった海本からサンプリングさ
れたもので、プロメテの子である千樹憐や吉良沢優らは実質海本の
子供という事になりTLTで松永管理官や和倉隊長に対して上から
目線で語っていた吉良沢も海本に対し‘先生’と呼んでいた理由は
そこにあった。
しかもプロメテウスプロジェクトには、ある日突然プロメテの子
の細胞がアポトーシスを起こすという重要な欠陥がある事が判明し
治療薬であるラファエルの完成が急がれたが沙羅の指示で凍結させ
られていた。
それでも海本は憐の命を救うためにラファエルの開発を極秘に進
めていたわけで憐の現状を把握するため、怪しげな扮装で監視して
いたという事。
当初この怪しげな監視者は憐の命を狙う者という雰囲気で故に瑞
生の追跡を受けた時に格闘まで演じているのだが、結果的に格闘中
に落としたメモリーチップを分析して孤門達がラファエルに辿り着
くという形。
そういった意味では海本の存在は、ネクサスワールドのミステリ
アスな部分の象徴とも言えるのかもしれない。