視力を失ったヒーローの定番は

　2週間前にOAされたウルトラマンブレーザー16話・モグージョン
編では、ブレーザーが目を閉じたまま戦うシーンを見てヒーローが
目の見えない状況で戦うシーンを久しぶりに見た。

　このEPに登場するモグージョンは両掌の器官から電磁波を伴った
光の明滅を放つ幻視光線を放ち相手の脳を刺激して嫌悪感や恐怖の
幻覚を見せ、パニックに陥らせたところを舌で絡めとり捕食すると
いうのが最大の特徴だ。

　この光線を見た一般人ばかりかSKaRDの隊員達も幻影を見てしま
い一時的にパニックに陥ってしまうわけで、それを知ったブレーザ
ーは最初に目を隠して戦っていたが途中から目を閉じる。

　このシチュエーションは昭和の時代に度々見たシーンで変身忍者
嵐など‘例え目が見えずとも音と匂いで分かる’的なセリフを言ってい
たのだが、等身大ヒーローは匂いでというのは分かる一方で巨大ヒー
ローの円谷作品ではウルトラマンやミラーマンで見る事ができる。

　ウルトラマンはザラガス編でザラガスの6千万カンデラのザラガス
フラッシュを受けて一時的に視力を失ったウルトラマンが、アラシ
搭乗のビートルが放ったQXガンの炸裂音で位置を特定したウルトラ
マンがスペシウム光線を浴びせた事で体質変化が間に合わずに倒さ
れた。

　またミラーマンのキングザイガ―編ではミラーマンが初戦でキング
ザイガ―の放つ毒液を眼に受けて視力を失い、回復しないまま再戦す
ると気配で位置を探ろうとするのをキングザイガ―の光線の爆発音で
邪魔されるも藤本隊員が撃ったショットガンが炸裂した音で位置を特
定し光線をディフェンションミラーで跳ね返して炎上したところにシ
ルバークロスでとどめを刺した。

　すなわち両方とも人類側の援護で敵の位置を特定し倒すというのが
定番だったのだが、今回もアースガロンに乗っていたアオベ・エミの
声で位置が分かって倒すという形だった。

　つまり視力を失った状態で勝つには人類の援護が必要不可欠という
のは、昔から変わらないパターンだ。