対千葉県勢とPK戦の呪縛から解放された東福岡

星稜、東福岡など8強入り=高校サッカー

 12月30日に開幕した全国高校サッカー選手権は、昨日3回戦が
われベスト8が出そろった。

 3回戦の注目カードは夏のインターハイ決勝と同じ顔合わせと
なった東福岡-市船橋戦で、0-0で引き分けた後に夏の王者・東
福岡がインターハイ同様PK戦の末に4-3でベスト8に進出したの
だった。

 実は東福岡にとって千葉県勢とPK戦は鬼門だった。

 東福岡といえば97年度に鹿島でプレーし日本代表までなった
本山雅志らの時に高校三冠を達成すると、翌98年度も前年同様
決勝で帝京に勝って2連覇を達成していた。

 ところが99年度に3回戦で優勝する市船橋に0-3で完敗すると
01年度は前橋育英に1-1のPK負け、04年度も準優勝する市船橋に
1-1の引き分けからPK負けし07年度はベスト8で優勝した流経大
柏に0-0PK負け、13年度も日章学園に0-0のPK負けと対千葉県
勢とPK戦での相性の悪さは際立っていた。

 更に昨年度はインターハイで優勝していたものの選手権では
3回戦で静岡学園に0-3で完敗するなど、今一つの勝負弱さを
見せていただけに今大会の組み合わせを見ると3回戦での対戦
は厳しいものになると予想できた。

 なにせ東福岡の方が1回戦から登場して1試合多いうえに連戦
となるとスタミナ面でも不利だと思われたのだ。

 そして0-0で引き分けたもののPK戦になると夏に勝っている
とはいえ必ず勝てるとは思えなかったのだが、東福岡が2本を
止めてのベスト8進出である。

 基本的に‘いいサッカー’をするチームはPK戦が苦手という
ケースが多く、ゆえに ここ一番での勝負弱さがあるので東福
岡も そのパターンだったのだが今年度ようやく呪縛から解き
放たれた感じだ。

 呪縛から解き放たれた東福岡が憑き物が落ちたように快進
撃を見せるのか?それともホッとして次で取りこぼすのか?
大いにベスト8が楽しみになってきた。

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