ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
検証・10,8の伝説
94年10月8日にナゴヤ球場で行われたセ・リーグの最終戦は
69-60で並んだジャイアンツとドラゴンズが勝った方が優勝
という大一番を迎えていた。
ジャイアンツの長嶋監督が言う「国民的行事」に全国が沸いた。
試合前の予想は圧倒的にドラゴンズ有利。先発予定の今中は
92年以来ナゴヤ球場ではジャイアンツに負けてないし9月半ばから
追い上げて追いついたドラゴンズに地元の利も加わるのでそれも
当たり前だと思われた。
だが私は「5-1でジャイアンツ」と予想した。
意外にも日本では勝った方が優勝という大一番はなぜかホームチームの
勝率は悪い。地元の大声援がかえって負担になるのだろうか?
立ち上がりの悪い今中から1回に1番で起用された左キラーのコト-が
ヒットで出塁し落合のタイムリーで先制、2回には2アウト1塁でコト-の
2ラン、3回には落合のソロが出て終盤に松井もソロを放ち5-0。
槙原ー桑田のリレーの前にドラゴンズは最終回に立浪のソロで1点返すが
それまでという予想だった。
今中はいいピッチャーだが修羅場をくぐってないので郭源治から今中に
つなぐ方がジャイアンツは打てないだろうし
1清水、2小森、3立浪、4大豊、5パウエル、6仁村、7彦野、8中村
よりも
1立浪、2清水、3大豊、4パウエル、5仁村、6彦野、7中村、8小森
のオーダーの方が私は嫌だった。
修羅場の経験があるのは立浪だし、アドレナリンを噴出して打つ大豊は
どうしてもフォーム的に突っ込んでしまいタイミングがずれると予想した。
実はドラゴンズが郭先発で来るとジャイアンツはやられると思っていた、
9月28日に立浪の1発を守りきってジャイアンツを完封し勝敗数で並んだ試合の
先発は大方の予想を裏切って郭だった。郭は変化球主体のピッチングでジャイ
アンツ打線を翻弄し今中につないで完封したのだ。
しかしやはりと言うべきか、高木監督は最近10試合で1敗しかしなかった
オーダーに拘ったし先発も満を持して今中を送り出した
結局1回、2回に清水、中村がバントの空振りで飛び出して刺され流れを
手放している。中村はともかく清水は俊足だから槙原のフィールディングなら
転がってからスタートを切っても間に合うぐらい、焦りがミスを生んだ形だ。
仮に1番が立浪ならこういうミスはしなかったと思う。
この試合の両先発である今中ー槙原は共に速球主体で挑んで打たれた。
特に槙原は1回のピンチを走塁ミスとゲッツーに助けられながら2回の裏に
熱気に煽られて振り回すドラゴンズの打者に速球で挑み討ち取った当たりが
ことごとく野手のいない所に転がってヒットになるツキのなさだった。
流れを止めたのは太腿の内転筋を痛めていた斎藤でストレートが走らないので
変化球主体の攻めに活路を見出した、熱気に煽られたドラゴンズのバッターは
緩めの変化球を引っ掛け回したのだった。
3回に松井が送りバントで2塁に進めた川相が落合のポテンヒットで還り
ジャイアンツがあっさり勝ち越すと4回に村田が今中のスローカーブを狙い撃ち
して、コトーはストレートを狙い撃ちしてそれぞれホームランを放ち5-2。
最後は松井もホームランを放って6-2、7回からは桑田が登板し3イニングを
抑えて勝った。ジャイアンツ最後のピンチは7回に2アウト1,2塁で大豊がライトに
大きなフライを上げたがタイミングさえ合っていれば同点3ランがライトフライ、
やはり大豊のフォームに僅かながらの力みがあったのだろう。
皮肉にもナゴヤ球場のファンの大声援がドラゴンズにマイナスに作用して
しまった。またジャイアンツの6点中4点がホームランによる得点、しかも
落合と村田のホームランは狭いナゴヤならではのホームランで反対に大豊や
パウエルらにホームランが出なかったのも勝敗のアヤであった。
来年からプレーオフをセ・リーグも導入するようだがこういった土壇場の
名勝負を見る機会がなくなるのは釈然としない。
69-60で並んだジャイアンツとドラゴンズが勝った方が優勝
という大一番を迎えていた。
ジャイアンツの長嶋監督が言う「国民的行事」に全国が沸いた。
試合前の予想は圧倒的にドラゴンズ有利。先発予定の今中は
92年以来ナゴヤ球場ではジャイアンツに負けてないし9月半ばから
追い上げて追いついたドラゴンズに地元の利も加わるのでそれも
当たり前だと思われた。
だが私は「5-1でジャイアンツ」と予想した。
意外にも日本では勝った方が優勝という大一番はなぜかホームチームの
勝率は悪い。地元の大声援がかえって負担になるのだろうか?
立ち上がりの悪い今中から1回に1番で起用された左キラーのコト-が
ヒットで出塁し落合のタイムリーで先制、2回には2アウト1塁でコト-の
2ラン、3回には落合のソロが出て終盤に松井もソロを放ち5-0。
槙原ー桑田のリレーの前にドラゴンズは最終回に立浪のソロで1点返すが
それまでという予想だった。
今中はいいピッチャーだが修羅場をくぐってないので郭源治から今中に
つなぐ方がジャイアンツは打てないだろうし
1清水、2小森、3立浪、4大豊、5パウエル、6仁村、7彦野、8中村
よりも
1立浪、2清水、3大豊、4パウエル、5仁村、6彦野、7中村、8小森
のオーダーの方が私は嫌だった。
修羅場の経験があるのは立浪だし、アドレナリンを噴出して打つ大豊は
どうしてもフォーム的に突っ込んでしまいタイミングがずれると予想した。
実はドラゴンズが郭先発で来るとジャイアンツはやられると思っていた、
9月28日に立浪の1発を守りきってジャイアンツを完封し勝敗数で並んだ試合の
先発は大方の予想を裏切って郭だった。郭は変化球主体のピッチングでジャイ
アンツ打線を翻弄し今中につないで完封したのだ。
しかしやはりと言うべきか、高木監督は最近10試合で1敗しかしなかった
オーダーに拘ったし先発も満を持して今中を送り出した
結局1回、2回に清水、中村がバントの空振りで飛び出して刺され流れを
手放している。中村はともかく清水は俊足だから槙原のフィールディングなら
転がってからスタートを切っても間に合うぐらい、焦りがミスを生んだ形だ。
仮に1番が立浪ならこういうミスはしなかったと思う。
この試合の両先発である今中ー槙原は共に速球主体で挑んで打たれた。
特に槙原は1回のピンチを走塁ミスとゲッツーに助けられながら2回の裏に
熱気に煽られて振り回すドラゴンズの打者に速球で挑み討ち取った当たりが
ことごとく野手のいない所に転がってヒットになるツキのなさだった。
流れを止めたのは太腿の内転筋を痛めていた斎藤でストレートが走らないので
変化球主体の攻めに活路を見出した、熱気に煽られたドラゴンズのバッターは
緩めの変化球を引っ掛け回したのだった。
3回に松井が送りバントで2塁に進めた川相が落合のポテンヒットで還り
ジャイアンツがあっさり勝ち越すと4回に村田が今中のスローカーブを狙い撃ち
して、コトーはストレートを狙い撃ちしてそれぞれホームランを放ち5-2。
最後は松井もホームランを放って6-2、7回からは桑田が登板し3イニングを
抑えて勝った。ジャイアンツ最後のピンチは7回に2アウト1,2塁で大豊がライトに
大きなフライを上げたがタイミングさえ合っていれば同点3ランがライトフライ、
やはり大豊のフォームに僅かながらの力みがあったのだろう。
皮肉にもナゴヤ球場のファンの大声援がドラゴンズにマイナスに作用して
しまった。またジャイアンツの6点中4点がホームランによる得点、しかも
落合と村田のホームランは狭いナゴヤならではのホームランで反対に大豊や
パウエルらにホームランが出なかったのも勝敗のアヤであった。
来年からプレーオフをセ・リーグも導入するようだがこういった土壇場の
名勝負を見る機会がなくなるのは釈然としない。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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・・・というのはドラファンとしての話、いち野球ファンとしては
あんなに面白いシチュエーションは無いですよ。
あの時、自分も今中になんともいい様の無い不安を
覚えていた記憶があります、結果的に的中してしまうのですが・・・
落合監督の就任が決まった時必ずこの試合が引き合いにだされて
巨人への移籍のことまで含めて結構批判的な意見がこちらでは
多かったのですが、僕は結構肯定的でした、そもあの移籍
だって馴染の無いFA制度を使うとどうなるか良くも悪くも
真っ先に体現したんだと僕は思ってます。
話が少し脱線ぎみになってしまいました、今まではつとめて冷静にと思ってましたが
いよいよゴールが見えてきました、シチュエーションはかなり
ことなりますが相手はその巨人です、あれから積み重ねてきた物の違いを見せる戦い方で決めてもらいたいです。
ドラゴンズファンのsoshi-sさんにとっては嫌な思い出でしょうね(笑)
やはり今中に対してそうでしたか、有利と言われる方が
こういう時はプレッシャーになるものですね。
落合のジャイアンツ移籍については落合がいなくなって
レフトに入っていた大豊が本来のファーストに入れてホームラン王のタイトルを取れたし、1年後には山崎がレフトに定着できた。大豊、パウエルで打撃部門タイトルを独占し山本、郭で投手部門のタイトルをほぼ独占したのはこの年でしたね。優勝できればなによりだったでしょうが。
今日東京ドームで決める事で12年前の屈辱をはらす事ができるでしょう。