CGが あるからこそ

 早いもので大怪獣バトルウルトラ銀河伝説を見に行ってから1週間が経つ。

  平成ウルトラを作っていたのと違うスタッフによって作られていたし、地球
のシーンが登場しないというので個人的には楽しみ半分・第2期ウルトラの
仮面群像劇の復活から来る不安半分で見に行ったのだ。

 ところが不安の部分は全くの杞憂に終わり‘凄いものを見た’
いう気分で帰途に着いたのだった。

 今回のウルトラの最大の特徴は殆どミニチュアワークではなくCGが多く
使用されていた事。

 実際M78星雲の光の国の描写はプラズマスパークタワーの荘厳さをはじめ
スペースポートやウルトラコロセウムに宇宙警備隊本部などはCGだからこそ
の出来具合だと思うし、CGとワイヤーアクションの融合でウルトラ戦士と
怪獣達の戦いは これまで見た事のない出来栄えだった。

 まぁ海外ではCGとワイヤーアクションの合成はマトリックスなどで使われて
いるし、ようやく追いついたかという感じだし CGを否定する人達からは
‘ハリウッド映画のマネ’という意見もあるし そういった感は否めない。

 とはいえ日本の特撮もCGは避けて通れない道だろう。

 実際に円谷プロの創始者である故・円谷英二もCGは肯定派だったという
話も聞く。
 かといってミニチュアワークなどの伝統工芸の魅力も捨てがたいので、伝統
と新しい技術のミックスこそが日本特撮の進む道だと思う。

  だから今回の劇場版である大怪獣バトルウルトラ銀河伝説は、
そのさきがけとなるのだろう。

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コメント
 
 
 
Unknown (ジャックな振動さん)
2010-01-13 12:50:55
円谷英二がなくなったのが1970年。
映画にCGが本格的に導入されるようになったのは1980年代以降なので、円谷英二がCG肯定派だったというのはあり得ない話だと思います。

円谷英二はミニチュア特撮の始祖ですが、「いかに本物らしく作るか」とか「いかに見たことのない映像を見せるか」という思想が根底にあったため、「もし円谷英二がCGと出合っていたら、肯定して使っていただろう」と意見を散見するので、そういう話が大きくなったのでしょう。

僕個人は視聴者として、方法論などどーでもよくて、上手いこと騙してくれれば万事OKです。
先日タロウを数話見返してみましたが、色々物語として見直す部分も多かったものの、やはり第2期の特撮は少々厳しいと思った次第でございます。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2010-01-13 23:33:43
>ジャックな振動様
 なるほど、確かに円谷英二氏は70年没ですよね。
 確かに話が大きくなったというのが真実かもしれませんね。

 9日にOAされたウルトラマンタロウではムルロア偏で
光の国が出てましたが、ウルトラ銀河伝説の映像とは
格段の差で愕然とした次第です。
 
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