今年のプロ野球はGイーグルスが球団創設9年目にして日本一に輝いたの
だが、1つだけ心残りだったのは台湾で行なわれたアジアシリーズでは準決勝で
台湾の統一ライオンズに1-4で敗れてしまった事。
もっとも日本シリーズ優勝の原動力となったエースの田中をはじめ新人王を
獲得した則本やシリーズMVPの美馬、打者ではジョーンズやマギーに松井
稼頭夫らまで参加せずに若手中心で臨んだのに対し開催国の台湾のチームが
高いモチベーションで臨めば こういう結果になるのは想定の範囲内である。
ただ今回イーグルスが準決勝で敗れた原因は統一のフィゲロアに抑えられた
事だが、そのフィゲロア投手はプエルトリコ人という事。
準決勝でプエルトリコの投手を打てなかったといえば今年のWBCを思い出すが、
そういう意味では日本勢は国際試合で再びプエルトリコからやられたという事になる。
一方でイーグルスに勝った統一ライオンズだが決勝ではオーストラリア代表の
キャンベラに敗れて準優勝に終わった。
そういえばWBCで日本を破ったプエルトリコは決勝でドミニカに敗れて準優勝
だったのだが、原動力となったキャッチャー・モリーナが所属するセントルイスは
リーグ優勝したもののWシリーズではボストンから敗れてしまう。
それを考えると偶然かもしれないが今年は春のWBCと秋のアジアシリーズで
日本はプエルトリコおよびプエルトリコ人がいるチームに敗れる一方で、日本に
勝ったチームは決勝では敗れて準優勝という形で終わっているという結末だった
のだ。
今から20年前の93年は高校野球で春・大宮東、夏・春日部共栄、都市対抗・
日本通運、プロ・ライオンズが全て準優勝という事があったが、今年のような偶然も
面白い。