ウルトラマンネクサスに登場する防衛チーム・ナイトレーダーの
携行アイテムにパルスブレイガーがある。
出動時に腕に装着する小型ユニットで通信や索敵にナビゲーショ
ンシステムだけでなく、光線銃やスタンガン機能まで付いていると
いう優れものだ。
腕に装着した通信ユニットといえばウルトラセブンに登場する
ウルトラ警備隊のビデオシーバーが有名だが、これをバージョン
アップさせただけでなくバグバズンを倒す要因となった凍結させ
る冷却弾まで発射するのだから凄い。
ところがパルスブレイガーがラフレイア編では、孤門を追い詰
めるアイテムになるのだから面白い。
つまり‘オマエハ大事ナモノヲ失ウ’という溝呂木からの通信は
パルスブレイガーで受信されたわけで、これが通常の通信機器なら
不気味さや緊迫感は別の感じだっただろう。
この通信が来た時に最初に語られていた行方不明になった溝呂木
という男の存在を際立たせているし、只者ではないというのが視聴
者にも分かるのだから効果は大きい。
ペドレオン編から孤門を付け狙うような視線が強調されていた
のでパルスブレイガーでの孤門に向けたメッセージは徐々に孤門
を追い詰めているという緊迫感を持たせるし、孤門だけではなく
リコにまで危機が迫っているという事を否応なしに感じさせる
効果がある。
主役の強さを表す武器が主役を追い詰めるというのは帰ってきた
ウルトラマンのプルーマ編でウルトラブレスレットがぜラン星人
からコントロールされてウルトラマンを追い詰めるというEPが
あったが、このパルスブレイガーを使って孤門を追い詰める溝呂
木の姿こそ規模こそ違えプルーマ編のコンセプトを引き継いでいる
と思うのだ。