91ラグビーW杯のアイルランド戦を見て思う事

 今週からWOWOWでラグビーW杯での日本代表の名勝負9試合
のOAが始まり、今日は無料放送として91年大会の日本ーアイル
ランド戦だった。

 この大会は宿沢宏朗監督が率いてマレーフィールドでスコット
ランドと、ランズダウンロードでアイルランドと対戦して残念な
がら共に敗れている。

 特に初戦で対戦したスコットランドは直前の5ネーションズで全
勝優勝しているのでスコットランドより力が落ちる2試合目のアイ
ルランド戦と、3試合目のジンバブエ戦に連勝して2位通過狙いと
当時言われていたのだがアイルランドのホームの利を生かした戦い
方にまんまとやられたわけで林敏之、梶原宏之、吉田義人のトライ
で食い下がるも16ー32の完敗だったのだ。

 負けた試合はあまり見る気がしないのでリアルタイムの91年以来
29年ぶりに見たのだが、ゲスト解説の堀越正巳と吉田義人の話を
聞いていると今のルールなら勝てたのでは?と思えるようないい
内容の試合をしていた。

 何せFW陣のフォローに走る運動量は素晴らしいし特にPRの田倉
政憲までがしっかり走っているし、BKも平尾誠二&朽木英次の両セ
ンターのスキルは素晴らしく最近の代表チームのセンターコンビと
比べてもサイズ的に劣るぐらいで遜色ない。

 ただ当時のルールはラインアウトでリフティングがダメだったし
両チームの並ぶ間隔も今のように必ず空けなくていいから身長に劣
る日本は相当不利な状況で、ラインアウトではマイボールでもスチ
ールされるケースが度々あり特に後半にスロワーの藤田剛がケガで
途中交代したために薫田真広とジャンパーの呼吸が合わずスチール
されピンチを招くシーンが目立った。

 またスクラムでも当時は両フランカーとNo8が外れてもよかった
ので日本のマイボールスクラムでも相手第3列からハーフ団がプレッ
シャーを受けるシーンがあったし、TMOもないため密集の中でアイ
ルランド選手の裏技が見られるなど日本に不利な要素が多い。

 だから堀越と吉田の2人が口を揃えて‘今のルールで外国人選手を
4人ぐらい入れられていたら勝てた’というのも賛同できるし、だか
らこそ昨年のW杯での逆転勝ちは28年目のリベンジだったと思い
感無量になった。

 日本ではルール変更にアレルギーを持つ者が多いのだがラグビー
に関しては、ルールの変更は日本にとってありがたいものになって
いるのを実感する。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 我々の仕事も... テラハとプロレス »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。