テラハとプロレス


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20200531-0157

 コロナ禍による緊急事態宣言が解除され徐々に日常が戻っている
時期にTV番組テラスハウスの出演者だった女子プロレスラーの木村
花さんが、番組での言動が原因でSNSなどによる苛烈な誹謗中傷を
受けて死去した事件が大きく取り上げられていた。

 これを見て昭和の時代にプロレスの試合を真剣勝負と思い込み、
悪役レスラーの反則攻撃に激怒していた一部のファンを思い出した。

 こういった番組はリアルを謳ってもショー的な要素は強く当然な
がら悪役の存在は欠かせないので悪キャラに対して怒っても仕方な
いわけだし、最近はプロレスなどでも誰も真剣勝負と思って見てな
い時代に よりによってショー番組でこんな事件が起きるとは信じが
たい話だ。

 我々が子供の頃に時代劇や刑事ドラマなどに登場する悪役は見る
からに悪役そのもので、一緒に見ていた母や祖母など「ホント人相
が悪い、殺されればいいのに」と度々言っていたのを思い出す。

 亡くなった木村花さんは素晴らしい人だったという話が出ている
のだが基本的に悪キャラを演じる人ほど好人物が多く、例えば仮面
の忍者・赤影で青影役だった金子𠮷延氏は悪のボスキャラ・甲賀玄
妖斎を演じていた天津敏氏に宿題を教えてもらっていた話をしてい
た。

 また仮面ライダーでゾル大佐を演じていた宮口二朗氏が‘ゾル大佐
だ’!と言われて石を投げつけられても、悪役として認められている
証明で光栄だと語るなど悪役を演じている人達は誇りをもって演じ
ている事が分かる。

 ハッキリ言って優れた悪役なくしてドラマは成立しないし悪役ほ
ど演技力が優れてないとサマにならないものはないだけに、本来な
ら親が子供にそういった事を教える必要があるのだが今では親子で
同じ番組を見る事自体が珍しいので教える者もいないわけだ。

 番組が‘ショーなのに‘リアル’と謳っているのに乗せられて本気で
感情移入して見るだけならまだしも、SNSという凶器を持っている
のを製作サイドも考慮して作らないといけない時代になっているの
かもしれないが何とも窮屈な時代になったと思うのだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 91ラグビーW杯... WOWOWのラグビ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。