2010夏の甲子園・第3日

長崎日大、佐賀学園が２回戦へ＝中京大中京と早稲田実も初戦突破―高校野球(時事通信) - goo ニュース

 大会3日目は連覇を狙う中京大中京が昨年の選抜でPLを破るなどベスト
8に入った南陽工と対戦する好カードが第1試合にある。
　その岩本を中京打線が どう打ち崩すか？

　第2試合はハンカチ王子・斉藤佑樹で優勝して以来の早実が3年連続出場
の倉敷商の挑戦を受ける。

　更に長崎＆佐賀の西九州勢が昨年に続いて再び3日目の第3・第4試合で
登場、今年の相手は何と南北北海道勢になっているというのも珍しい。

　第1試合：中京大中京 2 － 1 南陽工

　先取点が欲しい南陽工は1回・2回と中京の先発・浅野を攻めてヒットのラン
ナーを出すが併殺でチャンスを潰し、5回の1アウト2塁で7番がライト前ヒット
を打つもののライト・小木曽のバックホームでタッチアウト。

　中京も3回以外は毎回ランナーを出すものの岩本が踏ん張り、特に5回には
ノーアウト1・2塁でバントを失敗させ6回は連打で1アウト1・3塁では3塁ゴロ
併殺で凌ぐ。

　7回に南陽工は先頭の3番が3ベースで出塁すると2アウト後6番の内野
安打で遂に先制するが、その裏に中京は先頭の8番が歩き1アウト2塁から
1番がレフトへの3ベースで追いついただけでなく送球エラーで打者走者も
還って逆転。

　7回途中から登板したエースの森本が南陽工打線を抑え中京が逃げ
切ったが、0－0から1点入った途端に岩本が守りに入ったのか先頭打者を
歩かせたのが明暗を分けた形だろう。

　第2試合：倉敷商 0 － 2 早稲田実

　3年連続出場の倉敷商と昨春ベスト8の早実と甲子園キャリアの差はない。　　　

　倉敷商は2回から4回までヒットのランナーを出してチャンスを作るが、
エースの鈴木が踏ん張って先取点を許さない。
　倉敷商のエース・島田も3回までノーヒット、4回に初ヒットを打たれるが併殺
で凌ぐ。

　ところが5回に先頭の6番がエラーで出塁しバントで2塁に進み2アウト後に
鈴木自らライト前に落として先制すると1番もライトオーバーの3ベースで2
点を先行する。

　これで楽になったのか鈴木は5回以降 倉敷商打線をノーヒットに抑え、
2アウトから四球を2回出しただけで11奪三振で3安打完封勝ち。

　第1試合は先取点で南陽工の岩本は守りに入ったのに対し、鈴木はペース
アップして逃げ切ったのは見事だった。

　第3試合：北照 2 － 4 長崎日大

　選抜ベスト8の北照の又野を長崎打線が どう捉えるかが勝負の分かれ
道と思われていた第3試合は試合開始前の大雨で開始が大幅に遅れる。

　1回に北照が2アウトから3番が2ベースを放ちチャンスを迎えるが長崎の
中村が凌いだその裏、長崎は1番がライトに先制HR。
　なおも2アウト1・2塁を迎えるが又野が踏ん張り1点で止めると、4回に又野
のHRで1－1に追いついた。

　ところが その裏に1アウトから四球で出た5番を2塁に置いて7番がレフトに
勝ち越し2ランで3－1とした直後に激しい雨で再び1時間20分以上の中断と
なる。
　直後の5回に1アウトから9番がヒットで出塁すると1番の当たり損ねのキャ
ッチャーゴロをキャッチャーが転倒しながら悪送球し1・3塁のチャンスを
迎えたが 1塁ランナーが盗塁失敗し2番もファウルフライに倒れ得点ならず。

　7回に長崎が1アウトから2ベースとヒットで1・3塁のチャンスを作るが2塁
ゴロ併殺でチャンスを潰した直後の8回に北照は先頭の2番が歩くと3番の
2ベースで 1点差に追い上げる。
　ところが又野がショートゴロに倒れ後続も断たれて追いつけず、その裏に
長崎は 2アウトから短長打で貴重な1点を追加し逃げ切った。

　雨の影響が心配されたが5回の転倒と悪送球という長崎のミスに付け
込めず、反対に8回の4点目は雨で滑って球足が早くなったゆえの3ベース
だったので雨を味方にしたのは長崎だったという事か。

　第4試合：旭川実 1 － 5 佐賀学園

　佐賀・峰下と旭川・鈴木の両左腕の投げ合いか？と思われていたが1回に
1アウトからのヒットを足場に四死球で迎えた2アウト満塁のピンチを凌いだ
佐賀は その裏にヒットと相手エラーなどで2アウト1・3塁から5番のタイムリー
で先制。

　更に2回にもヒットで出塁した8番がバント失敗で封殺されたものの1番の
2ベースで1点を追加すると更に連打で3－0とリードを広げた。
　5回途中まで9安打を打たれた鈴木は1アウト1・3塁のピンチを残して降板。

　直後に犠牲フライで佐賀が4－0としたのに対し、旭川も4回に長短打で
1アウト 1・3塁からショートゴロで3塁ランナーがホームに突っ込むもアウトと
なり得点できず。

　結局8回にも2安打とスクイズで5点目を挙げた佐賀が、旭川の最終回の
反撃を連打による1点に抑えて5－1で逃げ切った。

　試合開始が2時間以上延びた6時10分だったのが旭川の鈴木にとっては
厳しかったのか？佐賀打線が鈴木を しっかり捉えたのが明暗を分ける形に
なった。