いかにも石堂淑朗作品という呪いの壺

 今から50年前の昨日69年2月16日にOAされたのが、怪奇大作戦
23話・呪いの壺。


 老舗の古美術商である市井商会に贋作の壺を先祖から作り続けて
いた日野家の息子・統三が、直射日光を浴びると高熱を発するリュ
ート物質を塗り込んだ壺を富裕層に購入させ次々に殺害していくと
いう展開。

 購入した壺をの中を覗いた老人が次々に視神経を破壊されて死ぬ
事件が頻発した事からSRIは京都府警からの要請を受けて捜査に乗
り出し、神経質そうな雰囲気で激しく咳き込む市井商会の番頭・日
野統三の訪問を受け被害者全員が自分の所の得意先だった事を知る。

 とはいえ市井と統三の仲にただならぬ雰囲気を感じたSRIは実家
に帰省する統三を尾行させると、市井の娘・信子が付いて行ってい
るのを知るのだが統三は信子に市井家と日野家の関係を教える。

 実は日野家は市井家への恩義から代々ニセ物の壺を作らされ続け
ており、本来なら統三も跡を継ぐはずが肺疾患にかかっているため
市井商会の番頭をしていたのだった。

そして父親の統吉も相当な腕の持ち主ではあるものの市井商会か
ら贋作を作り続けさせられていたわけで、自らの命が長くない事を
悟った統三が死ぬ前に代々贋作作りをさせていた市井商会を潰すた
めに行っていた事を信子に告げる。

 SRIは統三が家の裏山にある土中から掘り出していた粉末状の物
質を採取して持ち帰ったところ、凄い放射線を発生する事に気付き
統三を犯人と断定して追うのだが統三は大量のリュート物質を持っ
て逃走すると ある寺で激しく咳き込みリュート物質を撒き散らす形
で統三もろとも炎に包まれて悲劇は幕を閉じる。

 脚本は石堂淑朗で氏が得意とする昔からの確執が元になって爆発
した犯罪という展開だが、日野統三を演じた花ノ本寿の怪演が作品
のグレードを上げている感じだ。

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