ラグビーのサンウルブズ「選手は成長した」 1年目総括
今シーズンからラグビーのスーパーリーグに日本から参戦した
サンウルブズの1年目が先日全日程を終え、スコットランドとの
テストマッチ後に行われた3試合を3連敗し1勝1分11敗という成
績で終了した。
無知なマスコミは‘サンウルブズまた勝てず’的な報道に終始
しているのが目障り以外の何物でもなく、ラグビーという競技の
本質が全く分かってないと実感するものだった。
そもそもラグビーは実力差がハッキリ出る競技の1つでサッカー
などと比べると番狂わせが起きにくいわけだが、特に体格に劣る
日本にとって勝つのは難しく実際W杯では前年3勝してメディアを
賑わせたものの それ以前の白星は91年W杯でのジンバブエ戦まで
遡らなければならない。
更に前年のW杯でエディ・ジョーンズHC率いる日本代表が活躍
できたのは代表としての拘束期間が長かったという、他の国では
あまり例を見ないスタイルで臨めた事を忘れてはいけない。
ただしエディ・ジャパン方式は中心メンバーが固定され過ぎる
という問題点があるわけだし、将来の事を考えればどうしても頭
打ちになるため普段から世界のトップレベルの試合を経験できる
サンウルブズとしてのスーパーリーグ参戦は代表強化のためには
必須だった。
ところがスーパーリーグはクラブチームの大会ゆえ他のチーム
は連携などを含めて下手な代表チームより強いのが実状で、1年
目という事から首脳陣の人選なども遅々として進まない状況で
臨んで勝てるほど甘くはないしボーナスポイントを獲得できる
ぐらいではと思っていた。
それを考えれば実質アルゼンチン代表のチーターズ相手の勝
ちを含めた1勝1分というのは十分健闘したといえるだろう。
マスコミも批判するなら今年の成績ではなく、来年度に向け
た体制作りが今年度同様になかなか進まない状況にこそ向ける
べきではないかと思うのだ。