宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

かめの中にも、高い酒がはいっている。

2004年11月08日 | Weblog
人を身なりや持ち物などで判断してはならない、
ということを指しているらしい。

貧しい若い学生二人が旅行中に金持ちの家に宿を頼んだが、その主人は
彼らの身なりを一目見るなり断った。それから10年後、その二人が高名
な学者となり再び旅行していると、今度はその金持ちの方から宿の提供
を申し出た。
しかし彼らはそれを断り「あなたは今の我々の身なりや馬を見て泊めて下
さると仰っています。我々は十年ほど前にあなたに宿を断られた者です。
ですから泊めるならこの馬を泊めて下さい。」と答えた。

幾度かの体験であったが、アメリカでの生活を数年なり数ヶ月体験した人のごく一部の
中に、日本の慣習や文化を自ら全く捨て去った人を見かけた。彼らはアメリカの文化や
慣習こそが絶対と確信しているに、自身をアメリカ人と信じているに違いなかった。
しかしまず自国を尊敬出来ない人間が、真に他国を尊敬出来るとは実に考えにくい。

中でもそれに類した経験の無い人を軽蔑する人間が存在したが、わたくし個人はその
居住場所よりも、そこで何を学ぶかの方がよほど重要であると考える。
他人の経験や立場の表面上を観察し、自己の価値観に当てはめてそれを計るのはナン
センスに思うし、結局先の金持ちと等しく見える。

海外での経験や学習によって、帰国後にそれが生かされている人は沢山いる。
先の一部の人間の在り方を残念に思う。
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