宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

全幅の信頼

2005年01月02日 | Weblog
イスラム教の神秘家(スーフィー)達は、その
歴史の中で多くの神秘と知恵に満ちた寓話を残した。
その中でも個人的に特に印象に残っている話がある。

ある師弟が砂漠を渡る途中、一晩を宿で過ごすことになった。弟子は
乗ってきたラクダを繋がずにただアラーに祈り彼にこのラクダ達を任せた。
翌朝ラクダが全ていなくなっている事に気づいた師は尋ねた。
弟子はアラーに信頼し、全てを任せたと答えた。その様にすべきだと
師は常に教えてきたからだ。そこで師はアラーに信頼を置くべきだが、
まず最初にあなたのラクダを繋がなければならない。アラーはあなたの手
以外には持っていないのだ、と教えた。



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