(鏡リュウジ)
( `m´) 「…皆さん こんばんは。
霊の世界を そっと覗いてみたいという あなたのために、
怪奇の館の扉を開き あなたにお供いたしますのは
日本西洋占星術界の カレーの王子様と呼ばれております
わたくし 鏡リュウジです。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…さあ 時計の針は 深夜の12時を指しました。
今頃 終電の中では
つり革にぶら下がって 曲芸を見せている酔っ払いがいると思いますが、
この辺りは とても静かで
雪が静かに降っております。
それでは参りましょう。」
|妖術師の館|
(鏡リュウジ)
( `m´)つ|ガラッ
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「ほほ…
寒かったでしょう どうぞお入りになって。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…さて
"霊"という事でありますけれども、
昭和オカルト時代から 現在のネット時代まで、
人々の"幽霊を見てみたい"という密かな願望が
所々で見られるわけでありますけれども…」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…そうですね。
江戸時代に行われていたいわゆる"霊遊び"が
今もそのまま伝えられていますし、
そういった見えないものへの好奇心という面では
江戸時代の人々と現在の人々で
あまり違いがないのかもしれません。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…バベッタさんは 大陸より来られたそうですけれど、
大陸では その辺りの事情は いかがなのでしょうか?」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…わたくしは サンタモニカ出身ですが、
大陸では 基本的に "幽霊=陰"という見方が強いですので、
陰気を集めたり 陰気の最重の場所に行くことで
幽霊が見えたり 遭遇しやすくなると考えられています。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…陰気が最重とされている場所は 墓地もそうですし、
あと十字路もそうであるとされています。
陰気が重くなるほど 見やすくなる、遭遇しやすくなるという事です。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…また 室内で傘を開いたままにしておくと
陰気をそこに集める事になるとされています。
ですから 普段は避けた方がいいのですが、
逆に幽霊などの陰霊を呼んだり見たい時は
そのようにして最初に陰気を集めておくという事が
幇助となるとされます。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…幽霊を呼んだり 見たい時は
陽気のものを避ける事が必要になりますので、
笑って陽気を起こしてはいけません。
いわゆる"百物語"をしている時に
放屁をして笑いを起こしてしまえば
台無しになってしまうのです。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…また 日本では火葬が一般的ですが、
土葬が一般的な国や地域で、
遺体を埋めた場所の土をまぶたに塗ると
幽霊などの陰霊が見えるようになる、
しかし その方法で陰霊が見えるようになると
肉体の目が見えなくなるとされています。
台湾で実際 死霊を使役する盲目の術者がいました。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…深夜の12時は 幽霊の世界の門が開く時間帯とされ、
いわゆる丑三つ時まで その地に陰霊が最も出動するようです。
全く勧められませんけれども、
陰霊を招く いわゆる降霊術を行いたい場合は
その時間帯に行うのが一番適しているようです。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…なるほど
日本よりも 陰陽で具体的に捉える傾向が強いのですね。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…この場合の幽霊とは
いわゆる餓鬼などの
成仏できずに苦しみ彷徨っているような霊も含まれています。
とにかく 軽い気持ちで行うべきではないと思います。」
(鏡リュウジ)
( `m´) 「…それでは ここに傘を広げ、陰気を集め
そして 降霊実験に入ろうと思います。」
(大 物 主)
( `m´) 「…バベッタ!
我は部屋で 日本のニュースを見ていたのであるが、
これは日本語で何と書いているのであるか?」
(鏡リュウジ)
( `m´) ブーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…大物主さま
今 我々は降霊実験をやっていたのでありますが、
陽気を生起されては…」
(大 物 主)
( `m´) 「…降霊実験?
そのような複雑な工作を要さなくて、
ただ線香と 満州肉を 我に捧げれば、
いつでも 鬼霊を遣わしてやるのであるが…」
|・)
(ネオ・バベッタ)
|ミ サッ ζ~(`m´ )~ζ 「実験に協力しないか!!!!!!」