宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

忖度

2022年12月15日 | 昔はなかった言葉

なにぶん記憶があいまいで文中細かいところはいろいろ不正確ですが。

「忖度」は2017年の流行語大賞なのだそうだ。

すっかり定着。

話は違うが、昔読んだ佐藤愛子さんのエッセイで、自衛隊の海外派遣で息子さんを亡くした男性にマスコミが群がる様子を見て「惻隠の情はないのかっ!」と怒っていたら、若い女性から「ソクインてなんですか?」と聞かれて、怒りもしりすぼみになったというのがあった。

「惻隠」は広まらなかったが、「忖度」は広く使われるようになった。

相手の心をおしはかるという意味では似ていると思うのだが。

「惻隠」は「かわいそうと思う」と言えばいいが(表立って同情するんじゃなくて陰ながらという意味合いがあるから違うと思うんだけどね)、「忖度」には、その行為に該当する言葉が無かったからか。

さて、先日行った矢野顕子さんの「さとがえるコンサート」で、

「最近日本語が分かんないのよね。ソンタグ? ソンタクだっけ」

「ソンタク、忖度。ソンタグって笑」

というやりとりがあり、

「スーザン・ソンタグと混同するとはさすがニューヨーカー」と思ったことであった。

まぁ単に訛っただけという可能性もあるが。

私的におもしろかったのでちょっと書いておこうかと。


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