宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

「上を向いて歩こう」は

2021年08月12日 | 音楽
Olha pro ceu feat. Emicida/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA


Olha pro céu / 上を向いて歩こう / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA with Friends


オリンピックについてはいろいろ考えてしまったけど、ここでは手短に。

東京オリンピック閉会式について。
東京スカパラダイスオーケストラの登場にはびっくり。
野田秀樹さん率いる「東京キャラバン」のほうに関わっていたから、開閉会式は出ないと思って油断していた。

演奏曲は以下のとおり
Call From Rio
花ふぶき ~愛だろ、愛っ。~
上を向いて歩こう
火の玉ジャイヴ
紅蓮華(アニメ『鬼滅の刃』主題歌)
Paradise Has No Border
愛の讃歌
歓喜の歌

このうち「紅蓮華」をのぞいて、「愛の讃歌」も「歓喜の歌」もスカパラの既存のアルバムで聴ける。
演出家がスカパラの全アルバムを聴いて選んだとは想像しがたいので、最初にこのセットリストを提示したのはスカパラ側なのだと思う。

という前提で「上を向いて歩こう」について、ひとこと言いたい。
この曲をスカパラは2016年ポルトガル語タイトル「Olha pro ceu」で、ブラジル人ラッパーEmicidaとコラボしている。
2020年、コロナ禍で、世界中が身動き取れなかった時に、Emicidaはじめ他国のミュージシャンたちとリモートで一緒に演奏もしている。
閉会式でこの曲を選択したのは、単に昭和の世界的ヒット曲を入れておけばいいだろうとかいう安易な理由ではないはずなのだ。
どうして、Emicidaのラップが入ったバージョンにしなかったんだろう。
映像でEmicidaが参加することも可能だったはず。
若者には断然こちらのほうが喜ばれたと思うし、年配者にとっても、今もこの曲が世界中で愛されていることが実感できていい気分になれただろう。
坂本九さんの歌声はもちろんすばらしいけれど、ここで元祖の歌声を乗せたことで、単なる昭和ノスタルジーに堕してしまった。
そしてそれはスカパラ本来の意図ではなかったはず。

坂本九の歌声を乗せるというのは演出家の指示(組織委員会からの指示かも?)だと思うのだが、それでスカパラが「主体的意志のないバックバンド」「昭和的演出に与する御用ミュージシャン」とかいう印象を持たれたとしたら演出家の罪は深い。
ミュージシャンの活動への敬意がないんだよー。

ネットの意見を見るとスカパラ登場を喜ぶ声はたくさんあったけど、スカパラと「上を向いて歩こう」の関係については見かけなかったので書いてみた。

ついでというのもなんだけど、コラボしてリボンスクリーンに映し出された都立片倉高校吹奏楽部の生徒たち、ざーっとでいいからテレビ画面に全員しっかり映してあげたらよかったのに。あれじゃ全然分からないと思った。

他にもいろいろ書きたいところだが、ひとまず。

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