遅ればせながら
12月3日は
矢野顕子さとがえるコンサート2023 @NHKホール
へ行ってきた!
矢野さんに加えて、小原礼(ベース)、林立夫(ドラムス)、佐橋佳幸(ギター)によるバンド「The YANOAKIKO」の公演、今年で何回目だろう、とにかく、その進化(深化?真価発揮?)っぷりにあらためて驚嘆。
どの曲も本当にすばらしく、楽しいMC含め、全曲たっぷり堪能いたしました!
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ホールに入る前に、外の掲示板を見ていたら、代々木公園「青の洞窟」イルミネーションを見に来ていたらしいカップルが「本日の催し」を見て、「誰?」「あー、あの…」と、知らないなりの印象コメントをしていた。
ちょっと知っているという人でも、その人が抱いている印象と、実際の、特にバンドでの矢野さんのパフォーマンスは、相当かけ離れている場合が多いのではないか。一回観に来て目から耳からうろこを落としてもらいたい!
(という自分も、他のミュージシャンやいろんなことについて印象で決めつけている場合が多いかもと反省。先入観がくつがえされる嬉しい機会がたくさんあるといいな)
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さてさて今年は、まず私の激推し曲「The Girl of Integrity」で始まったことからして嬉しい!!(衣装は肩パット入りジャケットで80年代を意識?)
次の「PRESTO」とともに、音楽を届けてまわるツアーのテーマ曲としてはぴったりだとも思う。
宇宙飛行士野口聡一さんの娘さん(当時小学生)の詩に曲をつけた「宇宙から」、同じく小学生による雪の詩を曲にした「SNOW」をちょっと思い出した。そういえば雪もちょっと宇宙からの使者っぽく、あの歌には地上と宇宙との交信という視点が感じられるような?
「潮騒のメモリー」、個人的には次の朝ドラに関心が移って記憶が薄れかけていたけど、すっかり矢野さんの曲になっていた。深化していた。
「千のナイフ」はものすごくかっこよかったし、アンコールの「ラーメンたべたい」の熱量もすごかった!
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余談
・佐橋さんの衣装がかわいかった。
・「夢グループ」「タケモトピアノ」のCMはアメリカではみられない。
・終演後の会場記念写真、私はばっちり写る場所にいたのだが、マスク姿のうえ、もとの顔も薄く眼鏡も目立たず、誰だか分からない…
・終演後、クロークのそばに立っていたら「関係者」の腕章をつけた人が次々と関係者以外立ち入らないところへ入っていく。しばらくウオッチングしていたら、あっ満島ひかりさん、かわいい嬉しい。(旧twitterに写真があったのでやっぱり、と)
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人が音楽を聴くとき頭の中はどうなっているのだろう。
本当に音楽が好きな人は一つ一つの音に集中しているのかと思うけれど、私は気が散りやすいので、聴きながらつい他のことが頭に浮かんでしまったりする。
「春先小紅」とか「いいこいいこ」とかだと、初めて聴いたころと、今との意識の違いとか。「おかあさんもほめられたい」が実感に変わった人もいるのだろうな、とか。
「ニットキャップマン」の「死んじまった男のことなんか、知らないわ」(「知り合って別れた女たち」の声)に、いろいろもの思ったり。
「Love is all you get」(矢野さん以外の3人による演奏)は、どういう日本語訳がベストなのか、とか。ビートルズの「I wiII」歌詞検索せねば、とか。「終りの季節」で朝焼けを思い出したり。
でも「ラーメンたべたい」では、もはやラーメンはどこかにいってしまって、ただもう目の前の演奏を受け止めていた。
どう聴くのが良いということもないのだろうけれど。
シロウト考えでは、音楽に集中することは究極のマインドフルネスのように思うけれども、食事や他の行動におけるマインドフルネスの試みはあっても、音楽に結びつけて言われることはないようだ。
それはやっぱり、音楽は様々な感情が伴うことを前提としているからかな。ただ音そのものに集中するとやっぱり頭はすっきりするような。
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