東京多摩借地借家人組合

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借家の明け渡し、公営住宅当たるまで明渡しを猶予

2012年01月18日 | 明渡しと地上げ問題
 大田区仲六郷地域に所在する、木造瓦葺二階共同住宅の一部を賃借している村山さんは、家主の代理人の不動産業者から契約解除明渡しを求められて、知人の紹介で組合に相談に来た。

 賃借中の建物は老朽化も著しく、北向きで高齢の自分には厳しい環境にあるという。さらに、高齢であるがゆえに安心できる建物と低家賃を希望し、考えると眠れない日が続いたと村山さんは心境を語った。契約書等拝見しながら業者との会話を聞くと、家主は組合の知合いであり、業者とともに組合事務所に来てもらって話し合うことになった。

 その対応については、住環境の悪化と建物の状況を考慮すると、明渡しに応じることとし、移転先は村山さんの心境を考慮して、都・区営住宅の公営住宅が最も望ましいと判断した。家主側は組合役員の提案により、直ちに明渡しを求めることは取りやめて、公営住宅に入居することに理解を示し協力することになった。村山さんは、年に数回行われる公営住宅募集に応募し、家主は入居を促進させるために建物の契約解除明渡請求を鮮明する必要あると、内容証明郵便で通知してもらうことにした。

 村山さんは、安心して心静かに2月の公営住宅入居募集を待っている。(東京借地借家人新聞1月号より)
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支払う必要のない更新料を分割払いの契約して病気で支払い困難に

2012年01月18日 | 契約更新と更新料
足立区梅田に25坪の土地を賃借している田上さん(仮名)は平成18年7月に20年の期間満了しても隣に住む地主から更新についても何も話がないので心配になり知り合いに相談すると「地主さんに話に行った方がよい」と言われ尋ねた。1年経っていたが地主は地代を受領していたので田上さんが「法定更新」を主張すれば更新料を支払わなくて済んだはず。しかし平成19年7月に地主との間で更新料支払を承諾させられ、5年の分割で100万円を支払う契約書に判を押してしまった。去年までは20万円支払ってきたが、病気入院したため今月支払いに困り、議員さんに相談し、組合を紹介された。契約書を見せてもらうと前回の契約書には更新料約定はなく、父の代に支払っていたので支払ったとの答え。今回は地代持参時に事情を話し、猶予してもらうよう助言したが何かむなしい。(東京借地借家人新聞1月号より)


借地借家問題のご相談は

東京多摩借地借家人組合まで

☎ 042(526)1094
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