観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

車の利用と環境をめぐる主張の整合性

2009-08-06 05:38:25 | 政策関連メモ
asahi.com 政治 8月6日2時0分 高速道路無料「地球温暖化対策に逆行」 NGOが反対

http://www.asahi.com/politics/update/0806/TKY200908050361.html?ref=rss

>自公政権が実施した高速道路料金値下げについて、個人や企業の自動車利用が増える兆候が出ていると批判。

>そのうえで、民主党の掲げる無料化は「利用を加速させる」と指摘した。暫定税率は「利用抑制の効果を果たす」とし、「廃止するなら同時に導入をうたう環境税の税率を示し、温暖化に影響を及ぼさないと明らかにする必要がある」と主張している。

こういうのを公平な意見と言います。キチンとした基準があるんですね。基準があるから、言論・議論に価値が出てきます。総合的に見て、「正しいか否か」はまた別問題になります。

私は温暖化懐疑派ですみませんが、これに関しては、長くなるのでここではやりません。いずれまたやります。

私個人がここでついでに説明しておきたいのは、省エネルギーの主張と地方の高速道路低料金化の主張の整合性です。私の主張は渋滞・利用量を基準としているので、場所(時期・時間帯)によってはより高額にすることも考えています。また、エネルギー使用量の絶対量より、エネルギー効率を重視しています。これは価格高騰を考えてのことです。地方の高速道路を安くしたいのは、利用してなんぼと思うからです。大して収入にもならないですし、市場の基本ルールみたいなものでしょう。相矛盾する要素をはらみますが、それが現実ですし、大体上手く纏まっているのではないでしょうか。また、政府与党の施策と違うことに関しては、意見は人それぞれだからとしかいいようがありません。この国では思想・信条は自由とされています。ただの支持者で立場とかありませんから、大丈夫です。少なくとも民主党よりは近いですから。

民主党のこの矛盾に関して、論評しておくと、どう見ても無理筋です。超道路利用促進策ととても厳しいCO2削減目標は相対的に両立しなさすぎです。民主党の政策が良いはずがない(自民党のほうが明々白々として上)と思うのは、大事なところでどう見ても間違っているというか、成り立っていないからです。真面目に勉強しているはずの人で、そう思っていない人のことは、不思議に思っています。自民党サイドの人間がこういうことを言うのは、党派的に言っているのではなく、わりと本気で言っているのではないでしょうか。こういうことは、第三者が指摘してくれれば理想でしょうが、中々そうならないというのが実感です。

8月6日準備運動

2009-08-06 02:56:20 | 日記
MSN産経ニュース(「自民が不安あおった」日米FTAで岡田氏)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090805/elc0908052308021-n1.htm

>自民党の農林族議員が一方的に不安をあおっている。騒いで選挙を有利に戦おうとしている

人のせいにするのも大概にせえよ~と言いたくなります。不味いことが書いてあったから、修正しているんですね。マニフェストは変えないとか言って、党首にダメ出しした幹事長さんだからこそ、修正もなかったことにしたいんでしょうが、ここまで無理筋の発言もそうそうありません。

>食の安全、食料自給率など国益を無視して(協定を)結ぶことは考えていない

FTAを結ぶ方向性と民主党の食糧自給率(カロリーベース)100%(現在は40%)は両立困難は明らかでしょう。どっちか単独でも難しいものを、両方ですから、どう見たって政策に整合性のカケラもないというか、何がしたいの?です。どれだけバラ撒けば足りるのか、試算してみれば如何でしょうか。

asahi.com 政治 8月5日18時32分 《政治決戦24時:5日》「壁は30日に崩壊する」

>民主党の直嶋正行政調会長が福岡市内でのマニフェスト説明会で、「民主党は直接、国民の皆さんが必要なところにお金を使っていきます。子ども手当しかり。直接やるから、税金の使い道としては最も効率的だ。自民党政治と民主党政治の最も違うところだ」

バラ撒きこそ民主党政治と、政調会長が事実上お認めになられたと。でもですね。中抜きさえすればバラ色であるかの如き言い草は、只の勉強不足であるかのようにも見えます。同じ金額を使うのであれば、自民の新待機児童ゼロ作戦等による保育サービスの集中整備(お金貰ったって預けるところがなければ意味が無い)やひとり親家庭等に対する支援の充実(ピンポイント)の方がクオリティ高いのは明らかだと思います。直接バラ撒き信仰こそ、あなた方の忌み嫌う「新自由主義」「小さな政府」「市場原理主義」の体質そのものではないか。

~ブレ問題とマスコミ~

民主党のブレ→現実路線

麻生のブレ?→ブレた(怒)

こういうのをダブルスタンダードと言います。だから、不偏不党を名乗るマスコミがブレのような価値中立的な言葉で批判するのが無理筋だと言うんです。よく言われる「綸言汗の如し」は中国の格言で、皇帝の言葉は絶対ですから気をつけなさいよといった意味です。これはこれで含蓄あるのですが、ブレとかいって麻生叩きをするにいたっては、最早なんのことか分からなくなってしまいました。政治(政局)に言及する人間は、やはり支持政党ぐらいは明らかにした方がいいんです。あるいは明らかにしなくても支持する政党があれば、こういうダブルスタンダードを口にすることが恥ずかしいことだと分かるはずです。

自民党というのも、支持者の贔屓目かもしれませんが、公平な評価を受けていないと思います。せめて日々価値判断を下すプロであるところのマスコミさんには、同じ基準で評価して、よりマシな方を選んでいただきたい。

<付けたし>
MSN産経ニュース(【話の肖像画】この国をどうする!!(下)政治学者・御厨貴)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090806/stt0908060404000-n1.htm

>自民党はもう慌て、焦ってもどうしようもない。民主党も急ぐ必要などありません。

立派な学者さんの意見とも思えません。正直目を疑ったので、付けたし。同じことが、自民は慌て・焦り(悪いイメージ)、民主は急ぎ(中立的なイメージ)となっています。こういうのもダブルスタンダードと言います。裁判でもよほど厳正にやるから裁判官が中立とされるのですが、中立の困難性が分かっていません。民主支持者ならさもありなんで、スルーしてもいいのですが、全文見る限り、中立的な提言をしているおつもりのようなので、言わせていただきました。フェアの国アメリカでは支持政党の表明は簡単にやるようです。ショーザフラッグです。影響力のあるプロには、日和見の国における言論の困難性とあるべき方向について考えていただきたいというのが、体験からいろいろ気付いてしまった一政治マニアからの提言です。