観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

安保論議

2009-08-19 08:26:49 | 政策関連メモ
MSN産経ニュース(【正論】元駐タイ大使・岡崎久彦 選挙戦で「安保論議」の土俵を)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090819/stt0908190306000-n1.htm

明快に説得力を持って専門家に公約を比較していただいているのでリンクしてみました。

異論を差し挟むところはほとんどない(寧ろ参考になる)のですが、2点付け加えさせていただければ、まず、集団的自衛権は衆院選の公約にしなくても出来たという気はします。あえて触れないでくれたのかもしれませんが。違いを示すという意味では麻生の作戦勝ちかもしれません。個人的にはミサイル発射時にやってほしかった。

2つ目は、勧め通りに安保論議をしてみると、拉致問題に関しては、残念ながら民主党に私は近いかもしれないということです。比べて民主党のほうがいいと思うこともそう多くはないのですが・・・。自民の拉致に対する断固たる書きぶりは、これまでのブログでの主張どおりに違和感があります。被害者全員の帰国はいいのですが、嘘を吐かれると検証しようも無いというのがどうにもいけません。私は本質的に拉致問題は捜査の問題と思っており、圧力をかけて(何でもいいので)対話の場をつくり、専門的観点を駆使して検証していくのが結果的に一番早い解決ではないかと思っています。こちらの情報も乏しく、全員帰国と言っても、誰がどれだけで全員なのかという気はするんですよね。北朝鮮がこれが全員といっても信用する気もないので、追い詰める材料がほしいです。民主党の解決に全力を尽くすという表記の方がやり易いような。

他は自民がとてもいいと思うんですけどね。

バカにバカと言われたくはありません

2009-08-19 07:49:04 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090818/elc0908182010066-n1.ht

>無駄遣いを野放図にしながら消費税を増税するバカな政権が続くことを認めていいのか。われわれは無駄遣いを一掃し、政治の信頼を蘇らせたい

時代に合わなくなった政策の見直しはこれまでもしてきましたし、これからもします。野党の立場で粗探しすれば、細かいミスは見つかるかもしれませんが、大きなミスを指摘されたことは、今回私の記憶では一度もありません。負担をお願いできなかったという大きな反省点は、与謝野・麻生の政策的良心から導き出したものです。毎年予算をチェックしているのは伊達ではありません。

河村名古屋市長(民主党)は減税できたでしょうか?天守閣というハコモノは造ることにしたようですが。

今更財政危機下で(一時的支出を削っての)(財源無き)恒久的バラ撒きを主張するとても愚かな党に政治の信頼回復は無理かなという気がしています。

経済の人は経済の基準をお願いします

2009-08-19 07:04:08 | 政策関連メモ
MSN産経ニュース(【09衆院選・経済政策を問う】「似たもの同士選挙」小峰隆夫・法政大大学院教授)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090818/elc0908181955063-n1.htm

>規制改革や財政再建など一段の改革が必要な局面

自民党にはどちらも書いています。そつないです。民主党にはどちらも書いていません。頼りないです。

>『二大政党の下では政策が収れんする』という定理だ。両党の政策はよく似ている。例えば地方主権や官邸強化、高速道路料金も自民党の1000円に対して、民主党は無料化を掲げた。

高速道路料金は自民は補正予算案で。民主は以前からです。二大政党制がどうこうというよりは、政権を担当しようという政党は、ある程度似るというのであれば事実だと思います。政策の良し悪しというのはありますから、論争があれば、近くなるのは必然とも言えるでしょう。むしろ成熟の証拠ではなかろうかと。そうなれば、頑張って差別化していくしか無いと思います。

>政党は選挙民の人気を取るために歳出を増やす政策に走り、増税など歳入の拡大の政策を避け、結果として民主主義のもとでは財政赤字は増えるというものだ。財政再建に関しては両党とも五十歩百歩だ

有り得ない意見です。よくよく公約を見比べてみてください。必要とする財源の額が桁違いです。更にいえば、自民では消費税を上げます。選挙前に選挙で不利とされていることを公約に載せました。これは極めて大きな決断だったと思います。私も嫌々ながら引っ張られたクチですが、政策として必要だったからでしょう。麻生・与謝野の頑張りでした。今は正しい政策と確信していますが、財政再建が気になる人にこれが認められないのは、とても残念です。せめて学者さんには正論を吐いていただかないと。

>家計所得を増やして内需を活性化するというが、日本経済をどう成長させるかという展望に欠けている

家計所得を増やして内需を活性化するというが、将来の増税で、元の木阿弥になると私は思います。常識的に考えてみましょう。民主党の政策は定額給付金の額を上げて恒久的にしたようなものです。今の財政状況などを鑑みれば、狂った政策だと評さざるを得ません。私はこうした与党の指摘に明確に反論できた文章を一度たりとも見たことがありません。反論できないからでしょう。与党と同じ主張は嫌だという人が多いのかもしれませんが、とても残念なことです。

>『似たもの同士選挙』だ。ただ、日本の政治が二大政党に進んでいくのであれば、先の臓器移植法改正で党議拘束をかけなかったように、政党のしばりをなくし個々の政策について各議員が判断できるようにすべきだ。政治そのもののあり方が問われている

今回の自民・民主は似てはいないと言いたいですが、政党のしばりをなくすのも段階的に部分的にやるしかありません。特に政局的な対応で国会運営に終始したのが民主党です。大統領制でもないのでアメリカのようにもいきません。参議院の位置づけも重要です。

代表的(?)な国民の声に答えてみる

2009-08-19 06:15:37 | 注目情報
asahi.com 政治 8月18日14時59分 《注目:東京1区》都心舞台に、江戸っ子も新住民も
http://www.asahi.com/politics/update/0818/TKY200908180225.html?ref=rss

>地元の主婦(68)は友人3人と候補の街頭演説を聞いた。政権選択の選挙。これまでとは気構えが違うという。「目先のおいしい話に動じたくない。納得して一票を投じたいから、演説を聞きたいと思った」

公約もじっくり読んでいただければ。

>「店ではあまり政治の話はしませんが、常連客とはします。正直に言えば、民主党の支持が高いです。でも、『自民党におきゅうを据えなければ』という声が多いんです」

おきゅう云々は自民党一極時代ならまだしもというのが感想です。普通に考えて、良いと思う方を選ばなければ、政治は良くならないと思います。比べて良いと思う方を支持してください。民主党を支持したらば、自民が良いと思うまで、そのままで。いつでも与党側とか野党側とか、そういうのは政党政治には繋がりません。

>「第三の選択肢がないものか」

ございません。良いと思うアイディアがあるのであれば、声を上げてみては如何でしょう。現時点では近い方を選んでください。

>85歳のおやじと選挙の話をすることが増えました。バリバリの江戸っ子のおやじでも『変革というものをきちっと受け止める時代なのか』と言っていました。おやじと話す機会が増えそうです

受け止めた上で、話してみた上で、比べてみてください。

>各党のマニフェストをインターネットで読み比べ、友人約10人と議論している。「政権交代は是か非か」「公約には理想論が多い」「何兆円もの財源をつくれるのか」。各党候補の演説も聞き、投票先を決めたいという。

しがらみは無いが、経験も無いのが民主党です。理想はいいのですが、非現実的なのは良くありません。財源はつくれません。無理につくれば、日本がメチャクチャになるでしょう。

>子どもを産んだばかり。将来の教育費が気になる。義父母は「年金が少ない」と嘆いている。「安心できる社会にしてほしい」。そう願っている。

子供手当てだけではなく、財政も考えていただければ。増税が無ければ、少子高齢化が進む中で、社会保障は維持できません。民主党は少なくとも消費税は上げません。推測を強いるダメなマニフェストだと思いますが、その辺もご考慮を。

一度くらいは明確に反論させていただきます

2009-08-19 04:31:34 | メディア
MSN産経ニュース(「嫌悪」と「危うさ」の狭間で 政治部長・乾正人)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090819/elc0908190311007-n1.htm

私の観察では、ずっと「政権交代」よりのMSN産経ニュースですが、一度くらいはあえて反論させていただこうかと思います。

>政権公約(マニフェスト)づくりの失敗。民主党の子ども手当、高速道路無料化といったバラマキ策に対抗しようと似たような政策を盛り込み、メリハリのないものになってしまった。21世紀臨調が主催したマニフェスト検証大会でも平均点で財源の裏付けに乏しい民主党マニフェストの後塵(こうじん)を拝する始末だった。

完璧ではないでしょうが、失敗したとは思っていません。そもそも民主党と比べて選択してほしいというのが、政策選択を主張する与党サイドの立場であって、自信を持っていいと思います。残念ながら、メディアの判断の誤りによって、世論がミスリードされているのではないかというのが、私の判断です。

具体的に反論すると、民主党の子供手当てや高速道路無料化に対抗したということはないと思います。少子化対策は従来からの政府与党の主張の継続であり、世論も関心ある重点テーマであるから、クローズアップしたにすぎないと思います。高速道路無料化に対抗した事実もないと思います。近い政策の土日休日1000円は補正予算で、今度の公約には見当たりません(と思います)。命の道路とかは、公約発表以前の最近の政府見解だと思います。無料化とは政策の性格が違います。21世紀臨調は、不偏不党を名乗ってはいますが、実際には明らかな民主党支持団体であるところの連合に採点させているように、中立に成功しているとは見ていません。以前、このブログでも主査を批判させていただきました。

>候補者擁立の失敗。比例代表の候補者が「郵政民営化」を争点とした4年前とほとんど変わっていないのは致命的だ。老舗の暖簾(のれん)にあぐらをかき、季節はずれの商品を売っているようでは、消費者がそっぽを向くのも当たり前だ。

ベストではないかもしれませんが、失敗したとは思っていません。3分の2が必須であった国会運営の後の選挙ですし、白紙からの擁立は出来ません。前回大敗した民主党の方が新顔を入れ易いというだけの話です。無理やり引退させればいいとも思っていません。私は保守的にやってくれてOKです。

>8月15日に麻生首相が靖国神社を参拝しなかったことだ。民主党の鳩山由紀夫代表が無宗教の国立追悼施設建設に前のめりになっているだけに、麻生首相の「(戦死者の慰霊は)最も政治やマスコミの騒ぎから遠くに置かれてしかるべきものだ」との発言は、少なからぬ自民党支持層を落胆させた。国家のため一身を犠牲にした人々への慰霊は保守政治家にとって欠くべからざる政治的行為のはずである。

参拝が選挙に与える効果が如何ほどのものかは私には分かりませんが、特に宗教的理由があるわけでもない8月15日に首相が参拝すれば、近隣諸国との無用の軋轢があるのは分かります。麻生首相はバランスのとれた良い判断を下しており、それこそ下野するつもりでもなければ、参拝という選択肢はなかったと思います。

>いわば自民党の自滅によって、民主党中心の政権樹立は秒読みに入ったといっていい。

民主党を意識してわざわざ違う公約をつくり、候補者をばっさり取り替えて、8月15日に参拝すれば、産経さんにはあるいは好意を持っていただけたのかもしれませんが、それで情勢が覆せたとは思えません。更にいえば、政権が獲得できたとしても、政権運営が苦しくなる(国民に迷惑をかけてしまう)だけだと思います。

・・・私としては、政党支持を表明しないままの産経物語は見たくはなく、どちらがよりマシか比較の視点で判断していただければ、あるいは有権者にその材料を提供していただければ、それでいいと思うんですけどね。

やっぱり民主党に公約実行のための財源は生み出せない

2009-08-19 01:57:12 | 護憲勢力と仲間達
民主党の公約を実行するためのまともな財源はやはりないことを、民主党自身が示唆する形になっています。(少なくとも鳩山代表の言葉を見る限りでは)自分自身で気付いていないらしいのが、なんともまぁ・・・。

民主党web-site 2009/08/17 埼玉県・上田知事からの手紙に文書で回答 国土交通部門

回答のPDFを見てほしいのですが、その主張の是非はともかくとして、「河川予算を堤防の強化工事に振り向けることが求められている」と書いています。すなわち予算の組み替えですが、中止した場合の国費支出の懸念が払拭されたわけでもないことも含め、「財源を生み出す」との代表事例がこのざまです。組み替えるだけなら、失業は増えないでしょうし、治水機能も高められるでしょうが、少なくとも民主党が主張するような巨額の財源は出てこないことは明らかです。