観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

良い流れ

2009-08-11 10:19:32 | 日記
「高速道路無料化 ばらまきのツケは国民に回る」(8月11日付・読売社説)が面白いです。良い流れになってきたと思います。

>民主党は、借金を国債で肩代わりし、年1・3兆円の税金を投入して60年かけ返済する案を示している。

この年1.3兆円の財源は?ということです。消費税ですか?所得税ですか?多分一時支出を削りながら、4年間ほっかむりするつもりでしょうが、いずれ払わなければならないことは明らかです。

朝日さんの社説に関して言えば、「経済指標改善―景気はなお正念場にある」の方が面白い。子育て対策の方に関して言えば、民主党案で必要となる巨額の財源に対する指摘が甘く、そこのところが不満。恒久的な支出を伴う政策を導入するのであれば、恒久的な財源が必要となるわけで、そこのところが決定的に重要なはずです。自民の方も問題ありますが、まだなんとかなるレベルだと思います。ちなみに公明党さんに言わせれば(ホームページ参照)、子育て対策は我々がリードしてきたとのこと。

核の傘

2009-08-11 02:58:41 | 政策関連メモ
核の傘は日本の安全保障上、必要に決まっています。何故なら、核ミサイルは現実に存在し、なおかつ最強の兵器であるからであり、日本は所持していない(その見込みもない)からです。核の傘が無くてもいいという意見は、突き詰めると非武装平和主義に成らざるを得ません(実際日本左派はそういう傾向にある)。他の国が武装しているのに、こちらは丸裸で大丈夫と信じるほどナイーブ(北東アジア非核地帯条約・アメリカの核先制不使用宣言を求めるべきと言った岡田民主党幹事長はとてもナイーブである)では、現実的な外交など望むべくもありません。核を拡散させないためには、交渉して同時に削減するなどの手法を取る必要があります。それが現実であり、矛盾しているとは思いません。

核の傘の信頼性に関しては、ロシアを筆頭に強大な核戦力を有している相手ほど、機能するか疑念はあるのは当然だと思います。しかしながら、仮に一発日本に打ち込まれたと仮定して、一発アメリカが報復すると仮定します。そんなにできないことでしょうか。全面核戦争を恐れるのはどちらも同じでしょう。最後はアメリカを信じるしかありませんが、ないよりマシは明らかで、特に北朝鮮なんかに関して言えば、ミサイルディフェンスと組み合わせることで、抑止効果はとても高まるでしょう。これらが無くして、北朝鮮が核武装路線を突き進めば、手をつけられなくなることは明らかです。北朝鮮がアメリカと対話しようとするのは、アメリカを恐れているからに他なりません。

ニュークリアシェアリングの方が核抑止の実効性は高まるでしょうが、それはアメリカの意志がなくては動かない話であり、今の国際情勢的に導入不可能と見るべきです。

被爆国の感情には配慮すべきですが、出来ることと出来ないことがあり、国の防衛はきちんとやる必要があります。専門家の判断を尊重しつつ、核ミサイルに対応していくべきであり、私は必要な措置(例えば集団的自衛権の政府解釈見直し)を取ることに賛成しています(ただし、成立しもしない際どい内容の法案提出には反対)。

非核三原則の法制化に関して言えば、必要ないと個人的には思っています。実際問題、平和のカードを切れるのは、強い方だと相場は決まっていますし、日本は核を持っていないのだから、カードとしての意味もほとんどないでしょう。今回核不拡散の機運が巡ってきたのは、超大国アメリカのオバマ大統領が決意したことが直接のきっかけであることは明らかです。日本としては、日本の防衛を最優先とするべきで、核抑止について真剣に考えることの方が大事です。核不拡散も日本の安全に効果はありますから、IAEAを通じてなど、有効打があればやるべきでしょう。

靖国神社参拝に関して

2009-08-11 02:28:11 | 政策関連メモ
靖国神社に関して軽く論点整理しておきます。政治問題になり易いことは事実なので、避けては通れないでしょうから。

①戦没者を慰霊することは重要である:軍隊は平和を創るために非常に重要な機能を担っている。結果として平和になれば役割が低下すると見るべきであり、命を賭けて国民を守る崇高な仕事である。国民の自然な宗教感情は尊重されなければならない。靖国神社では春秋に例大祭が行われる。

②靖国神社は東京都知事認証の(単立)宗教法人(神社)である:国の指導下にはない。

③全国戦没者追悼式の存在:日本政府主催の第二次世界大戦における戦没者の追悼式(無宗教)は既に存在する(8月15日)。

~麻生首相の場合~

MSN産経ニュース(麻生首相、終戦の日の靖国参拝見送りを示唆)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090810/plc0908101915005-n1.htm

参考:千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式(首相官邸ホームページ)
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/05/25tidori.html
※千鳥ヶ淵戦没者墓苑(先の大戦で海外における戦没軍人及び一般邦人のご遺骨を納めた「無名戦没者の墓」とのこと)(無宗教)

参考:麻生首相、ローマ法王と会談(asahi.com 政治 7月7日20時43分)
http://www.asahi.com/politics/update/0707/TKY200907070267.html
>首相はカトリック信者。

――個人的な宗教観などを述べておくと、(実家が何宗か知らないぐらい信心薄い)典型的な神仏習合的(日本的)な仏教徒であり、信教の自由は尊重されるべきだと思っています。政教分離に関しては、あまり厳密にやらないほうがいいのではないか。伝統は尊重されるべき(遠足など学校行事で神社仏閣を訪れることは問題ない)であろう。靖国神社は見に行ったことはあります。