隣に住む家族から一枚のグリーティングカードが届いた。
末の娘が13歳の誕生日パーティーを開くらしく友人を呼んで週末は夜遅くまでうるさくなるかもしれないという知らせだった。
7、8年前に越してきた家族は40歳代の俳優夫婦で時々テレビのドラマや舞台でも引っ張りだこというわけではないがそこそこ見かける。
その末娘はあの頃確か小学校低学年だったはずだが今ではすっかり大人の身長に達し16歳くらいにも見える。
13歳というとなるほどティーンの始まりでそのための大きなパーティーに違いない。
1964年東京オリンピックの年に僕はティーンの仲間入りをしたはずだが今考えてみるとおそらく僕は11、2歳程の精神年齢と体躯だった。