この日のジェントルメンのドレスコードはモーニングコート、ラウンジスーツ、ユニフォーム、またはナショナルドレスのいずれかでした。
着なれない着物を着て悪目立ってもいけないしモーニングコートとトップハットなどを着るとさらに滑稽になるのは間違いないのです。
僕はいつも着慣れた定番のマオスーツを着ることにしました。
この日のために黒のウールでルースフィットなマオスーツは作ってあったのです。
裏地に使った着物の生地はほとんど見えないものの袖口からちらっと見える派手な柄が以外と素敵でした。
何といってもこの日のハイライトはバッキンガムパレスでのガーデンパーティーです。
外から見ることのできるバッキンガムパレスの正面の建物はあまりにも綺麗すぎて僕は好きではないのですが
衛兵の間を通りコートヤードに入ると騒音はなくなりここからがクイーンのレジデンツなのでしょう正面の建物とは明らかに違った古めかしい威厳があります。
我々ゲストはこの古い建物はホールウエイを通るだけで裏に通じるガーデンに案内されるのです。
ガーデンでは二つのブラスバンドがジャズやクラシック音楽を交互に奏でゲストを迎えてくれます、
そして冷たい飲み物をいただきクイーンがお出ましななるまでガーデンの散策です。
ガーデンには大きな湖がありお隣にあるグリーンパークを一回り小さくした程の広さです。
この日は今までの寒かったグレイの空とはうってかわった初夏の陽気になりました。
残念なことにパレスの中にはカメラの持ち込みは禁止されています。
こんな素晴らしい機会を写真に残すことができません、当日のDVDは注文してみようとおもっています。
さてバンドは何事かが始まるかのような音楽に代わってきます、
赤地に金のブレイドがびっしり付いたコートを着たヨーマンガードが現れクイーンのお出ましです。
相棒は数年前に会食でおめにかかっています、透き通るようなブルーの目で見つめられお話をした時はそれまで君主制反対だった気持ちがいっぺんにくつがえさせられたそうです。
今回は群衆に混じっての傍観でしたがなぜか一番前の列に通されプリンスフィリップと共にお二人のお元気な姿をまじかに見ることができたのです。
このあとロイヤルファミリーと各国の大使館からのお客様はロイヤルテントで我々庶民は大きなテントの下でアフタヌーンティーをいただいたというわけでした。