ミスター ボタン の世にもおかしな物語 

2009-02-17 | Weblog
日曜日の夜明け前から降り出した雨は結局丸一日雨で終わった、天気予報ではミニストームがやってきているらしい。
そんな日はアパートにいるのも退屈なので映画を観に行くことにした。
なんとも変ったタイトルのThe curious case of Benjamin Buttonを観る。
死の床につく元バランチーンバレリーナとその娘がハリケーンカタリーナのまっただ中この奇妙な出来事を語ってゆく、
バレエシーンが盛り込まれ老いのメイクアップもよく出来た優れものだった。


a desperate tutu maker

2009-02-16 | Weblog
毎日夜明け前には必ず激しい雨が降る、地域によってはヒョウが降ったというサンフランシスコ。

コスチュームパレードなどという名目の舞台上での衣装の最終チェックが行われた。
出番順にそれぞれの衣装をつけデザイナーとダイレクターからの審判を待つという主旨だが
本番一週間前になってすでにできあがっている衣装の大掛かりな修正は制作者にとってはかなりの圧力になるというもの、
まして40人分のコールド バレエと6人分のオデット オディールの衣装の変更となると身体共にまいってしまう。

一幕では他人の作った衣装を批判的な目で見ながら心の片隅にこのバレエの行方は"disaster"に向かっているのではという思いがよぎる。
二幕に入りいよいよオデットと白鳥達が現れた、
オデットは予想していたように合格点だったもののボディーラインを強調させるデザインが欠けているため変化に乏しい単調な衣装の仕上がりだ。
作っている時からあまりのシンプルさが気がかりだった白鳥達はやはりどこかにデコレーションが必要だという判断となり軽く40着分が舞い込んでくる。

公式の制作費$3ミリオンだといわれている新スワンレイクはほとんどが寄付金でまかなわれているという、失敗は出来ないはずだが。



青空はどこに

2009-02-15 | Weblog
ここのところサンフランシスコの気候は出かけるタイミングをはずすとずぶ濡れになってしまう、
先月の連続のブルースカイ日和りとはうって変った天気、
この辺りでは待ちこがれていた雨だという、
雲の流れが早く青空も期待できそうなのだがどうも圧され気味、
週末に期待をすることにしよう。
今回の滞在はアパートメントになった、
レディエイターが蒸気機関車のような音を出す意外はオペラハウスに近く快適な場所だ。
アメリカのテレヴィジョンもほとんどがトラッシュ番組ばかりでニュース以外は睡眠誘導に効果的なだけ、
もってきたi- podが大いに役立つ。


sf

2009-02-13 | バレエ

コートも着ずマフラーも巻かずに家を出たのがやはり正解だった、
飛行機とランディングブリッヂの隙間から吹き込んでくる空気はロンドンと比べるとはるかに暖かい、
冬の寒さで縮こまっていた肩に突然春がやって来たようなさわやかな感じとでもいえるだろうか、
そんなサンフランシスコに再び戻ってきた。
明日から始まるステージリハーサルとプルミエの招待を受け冬と初夏が同居していきそうなサンフランシスコを楽しむことにする。




Priscilla Queen of the Desert

2009-02-09 | Weblog
サンフランシスコから帰ってきた直後に一風かわった仕事の依頼があった、とはいえ作る物はいつものチュチュなのである、
時間がなくいったん断ってみたものの思い直し引き受けてみることにした。

Priscilla という1995年頃のヒット映画がシドニーでは2006年にミュージカルとなりそれが好評だったらしくロンドンにやってくるそうだ。
そして今年の秋にはカナダとドイツ、来年にはスエーデンでオープンの予定。

シドニーに住む三人のドラッグクイーン達がプリシラ号という名のおんぼろバスに乗りオーストラリア中部まで旅に出かける、そこで繰り広げられる愛と友情の物語だという。
ショーの最後で葬式に着るチュチュを作ることになった、ということは「涙」もありのディスコミュージカルになるようだ。