著書「心の解決法」一部参照 コープ出版 2006年11月発行
ドイツの心理学者「クレツチマー」の性格分類によると、人間の気質(性格の基)は
大きく3つに分けられ、さらに情緒安定度の観点から2つ、計5つに分類されています。
それらは・・・ 1 循環型 (経営者タイプ)
2 執着型 (学者タイプ)
3 統合失調型 (芸術家タイプ)
4 自己顕示型 (目立ちたがりタイプ)
5 神経質型 (繊細タイプ)
5つのタイプは5回に分けてご紹介しますね。
しかし厳密に言えば、まったく同じような人がいないように、簡単に5つのタイプ
に分けられるものではありませんが、誰でもこの5つを併せ持っているのがふつう
です。この気質は生まれた時点で内在しているもので、これを元に性格は
年齢と共に木の年輪のように、外に向かってだんだん形成されていきます。
そのプロセスを、学習性格、環境性格と言いますが、一番外側の性格が「役割性格」
と言われます。例えば、先生なら先生らしい雰囲気を身につけ、それらをごく自然に
表現するように・・・
性格は気質を元に生育時は主に両親によって培われますが、成長と共に、周りの人の
感化、学校、社会などによって、だんだん形成されます。
そのもっとも外側が役割性格と言われ、それは比較的変えやすいのですが、極端な例ですが、警察官だった人が、もしもホストになったとしたら?と想像しただけできっと、ご理解頂けることでしょう。ほとんど変えられないのが、性格の基礎とも言える「気質」です。
でも、自分がだんだん分かれば、ある程度はコントロール可能で、私はこのテストで
自分を知ってから「だからそうだったんだ」と、生きて行くのが随分楽になりました。
時代の流れと共に変わる社会状況、考え方、価値観なのに合わせて、流動的に作り変
えて行くのがベストではないでしょうか。でも、自分の内面が分からないとそれは
不可能です。しかしある程度理解できると、自分を変えるための方向性が明確になり
のです。また自分を理解できると、他人の気持ちもある程度分かるようになり、その
相手との対応が賢くできて、人間関係がスムーズになってくることでしょう。
小池能里子創案(無断使用お断りします)
平均値は12点ですが、あなたの得点は何点だったでしょうか?
一般的には「そううつタイプ」の得点が高い人が最も多いようです。平均値より
得点が高いか、低いかによってあなたの内面を理解できることでしょう。
私は満点に近く明Aらかに「そううつタイプ」と判断され、現在はコントロール
していますが、かなりそれに気分が左右されています。
※特徴
長所 明るく大らか、友好的、社交的 、面倒見がよい、開放的、リーダーシップがある。
短所 気分の変動が激しい、おおざっぱなためミスが多い、気が変わりやすい。
☆ もしも気分が落ち込んだら・・・
「自分は何の脈絡もなく、気分が落ち込む性格だから、ほっとけば自然に治る
から気にしない」と、時の流れを待つ。すると、いつの間にかいつもの平常心に
戻っているのです。
※注意すること
安請け合いをしない。気が変わりやすいので、どんなことでも先約優先を実行する。
ミスや、ポカがありがちなので、より慎重な対応をすること。
それから得点は、多いから良い、少ないから悪いと対応せず「自分の中にはそんな面
があるのだ」と、気楽に受け止めて下さいね。
次回は執着型、または粘着型と言われる、気質をご紹介しましょう。