コロナ禍のため、私の日常は随分変化した。いつも明るく元気印に見える私は
実は賑やか好きで超淋しがりだ。臆病、いろいろ恐怖症、その他数え上げたらきり
がないほど、ある意味欠陥人間かも知れない。その大きな原因は生育時にあった
と気づかせてくれたのが50代で、親しかった精神科医が言った言葉だった。
子育てしていて幸せなはずの20歳代に、真夜中に心の中に冷たい風が吹いている
ような寂寥感で悩んだ。色々な本を読み漁り、出合ったのが「ふたりでもひとり
一人でも一人、人間生ずるも死せるも、みな一人なり」「一遍上人」の言葉だった。
それで「人間はだれでもそんなものなのだ」と、心の中が随分平穏になった記憶が
あるが・・・最近仕事は全然入らないし、誰にも会えない淋しさは、文章を書いたり
料理で紛らわしているが、一所懸命に作っても高齢だから自然かもしれないが
夫の食欲は最近ことに減りあまり食べてくれない。
独身の友人は「しばらく誰ともしゃべらなかったら、声が出なくなった」と、電話
で言っていたけれど。長年生きていてこんなことは初めてだ。
でも、高齢の私でもこれほど人恋しいのに、今が一生で一番楽しいはずの若い人達
は本当に気の毒で仕方がない。ワクチン接種が進めば、必ず以前のような生活状態に
戻れると信じたい。毎日のように夜中に目覚めるが、これも多分そのストレスだと思う。
ピクチュアを見ていたら、懐かしいインドリシケシ出の事を、ありあり思い出した