ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

淋しさを紛らわせて

2021-05-27 03:21:52 | エッセー

 コロナ禍のため、私の日常は随分変化した。いつも明るく元気印に見える私は

実は賑やか好きで超淋しがりだ。臆病、いろいろ恐怖症、その他数え上げたらきり

がないほど、ある意味欠陥人間かも知れない。その大きな原因は生育時にあった

と気づかせてくれたのが50代で、親しかった精神科医が言った言葉だった。

 子育てしていて幸せなはずの20歳代に、真夜中に心の中に冷たい風が吹いている

ような寂寥感で悩んだ。色々な本を読み漁り、出合ったのが「ふたりでもひとり

一人でも一人、人間生ずるも死せるも、みな一人なり」「一遍上人」の言葉だった。

それで「人間はだれでもそんなものなのだ」と、心の中が随分平穏になった記憶が

あるが・・・最近仕事は全然入らないし、誰にも会えない淋しさは、文章を書いたり

料理で紛らわしているが、一所懸命に作っても高齢だから自然かもしれないが

夫の食欲は最近ことに減りあまり食べてくれない。

独身の友人は「しばらく誰ともしゃべらなかったら、声が出なくなった」と、電話

で言っていたけれど。長年生きていてこんなことは初めてだ。

でも、高齢の私でもこれほど人恋しいのに、今が一生で一番楽しいはずの若い人達

は本当に気の毒で仕方がない。ワクチン接種が進めば、必ず以前のような生活状態に

戻れると信じたい。毎日のように夜中に目覚めるが、これも多分そのストレスだと思う。

ピクチュアを見ていたら、懐かしいインドリシケシ出の事を、ありあり思い出した

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする