夫は家にいるとベッドで寝てばかりいる、実はあまり暑くなければ「深大
植物園」へバラを見に行くつもりだった。でも、暑いので止めることにした。
齢90歳の夫は外出好きだが、どこでも良いという訳ではないが、何度か
行っ「深大寺植物園」は安心していける。二時半すぎると時折陰って涼しく
なったので、羽根木公園へ行った。
羽根木公園は私達が結婚する前から造成されていたが、あれから70年近く
小さかった樹木も大きく成長した。ことに梅林はキレイだ、一時は梅の根本まで
踏みかためたために、木がすっかり弱っていたが、木の下までは入れない
ように、周りにさつきやつつじを植えたため、木はすっかり元気になった。
梅が終わるとさつきやつつじも咲いて、今でもとてきれいだ。
昨日は緑が本当に美しかった。木陰のベンチに座っていると、まさしく
薫風が吹いて本当に爽やかな気分だった。幼い頃夫たちの遊び場だった
「根津山」は、北沢地区では今では一番の公園だそうだ。
天命の寿命があるかも知れないが、それは神のみぞ知るものだ。
私たちは比較的早く結婚したので、数えてみると後2年半で「プラチナ婚」
だと気付いた。すると私は突然思った「二人のプラチナ婚式まで生きたい」と。
夫にそう言ったら「へ―そうなんだ」とちょっと驚いたようだが、「それま
で幸せに仲良く生きようね」と指切りした午後だった。
夫は記憶が全くできないので、すぐ忘れるけれど・・・でも私的には
「新しい目標設定ができた」と、これでまた、楽しくがんばれるかもと
ちょっと嬉しかった。しかし、我ながら脳天気だと思いました。