ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

指切りした爽やかな日

2023-05-22 09:34:50 | エッセー

 夫は家にいるとベッドで寝てばかりいる、実はあまり暑くなければ「深大

植物園」へバラを見に行くつもりだった。でも、暑いので止めることにした。

 齢90歳の夫は外出好きだが、どこでも良いという訳ではないが、何度か

行っ「深大寺植物園」は安心していける。二時半すぎると時折陰って涼しく

なったので、羽根木公園へ行った。

 羽根木公園は私達が結婚する前から造成されていたが、あれから70年近く

小さかった樹木も大きく成長した。ことに梅林はキレイだ、一時は梅の根本まで

踏みかためたために、木がすっかり弱っていたが、木の下までは入れない

ように、周りにさつきやつつじを植えたため、木はすっかり元気になった。

梅が終わるとさつきやつつじも咲いて、今でもとてきれいだ。

 昨日は緑が本当に美しかった。木陰のベンチに座っていると、まさしく

薫風が吹いて本当に爽やかな気分だった。幼い頃夫たちの遊び場だった

「根津山」は、北沢地区では今では一番の公園だそうだ。

 天命の寿命があるかも知れないが、それは神のみぞ知るものだ。

私たちは比較的早く結婚したので、数えてみると後2年半で「プラチナ婚」

だと気付いた。すると私は突然思った「二人のプラチナ婚式まで生きたい」と。

 夫にそう言ったら「へ―そうなんだ」とちょっと驚いたようだが、「それま

で幸せに仲良く生きようね」と指切りした午後だった。

 夫は記憶が全くできないので、すぐ忘れるけれど・・・でも私的には

「新しい目標設定ができた」と、これでまた、楽しくがんばれるかもと

ちょっと嬉しかった。しかし、我ながら脳天気だと思いました。

コメント
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