エッセイストの塩田丸男さんの「妻の旧姓」の中で「女房には掃除型女房
と,料理型女房がある」と言う一章があったことを思いだした。
掃除型女房はきれい好きで、家じゅうピカピカにしているが、料理は台所が
汚れるのが嫌であまりしない。一方料理型女房は料理はこまめに作るが
家の中は雑然としていることが多い、確かそんな内容だった。
でも、亭主としては「料理型女房の方がずっと幸せだ」と述べていた。
それを読んだのは大昔だったが、不潔は嫌いだが、整理整頓が大の苦手で
家の中が雑然としていて「私ってどうして片付けられないのだろう?」と
絶えず劣等感に苛まされていた。そのエッセーを読んで、随分気持ちが
楽になったことは忘れない。何故なら私は完ぺきに近く「料理型女房」
だったから。.
また私がテレビ朝日「気分はシャッフル」に出演した時に、その前の番組
で何人か塩田丸夫先生は座談会のような番組をやっていた。
初めてテレビ出演は一人だったので、すっかり緊張している私に、やさしい
笑顔で励まして下さったことも忘れない。ネットで調べたら、99歳でまだ
ご存命だと知った。前置きが長くなったが、さてあなたはどちらでしょうか?私達が長生きなのは、ほとんど手料理だからだと思っている。
文章と料理が大好きな私だが、それにワークショップを立ち上げたが
雑学だがフィールドが広いので、(あれもやりたい、これもやりたい)と
心から湧き上がってくる思いに、今翻弄され困っている。