コーヒーカップも洗剤で洗っていたら、コーヒーカップの取っ手が
突然とれた。思えばもう何年使っていたのだろう?
見た目はとてもきれいだった。やはり長年使っていたので、見えない
けれど小さなひびが入り割れたのだろう。
私は手に取ってしばらく眺め、「長年有難う」とお礼を言った。
このコーヒーカップのように、私はある日突然よぼよぼせず、自立した
生活できこの世を去りたいと思っている。そのため、精神性、食生活
運動、美容など人一倍注意しているのは、長生きしたいのではなく
死の直前まで元気でいたいからだ。
加齢による劣化の兆しはかなりあるが、感性や心は若い頃と相変化はない。
体は心の器だから、そのための努力は欠かせない。長年燃えて生きてきた私。
それが一気に噴き出し、明滅していた葛藤もすっかりなくなった。
「情熱と行動が伴えばどんなことも実現できる」昔体が震えるほど感動
した言葉が今心の中でリフレインしている。