70歳になった時に(もうそう長く生きる訳ではないから、過去のものは
すべて捨てよう)と、引き出しや戸棚に沢山入っていた、長年学習していた
記録,海外での自分だけの写真など,一部を残して思い切ってすべて処分した。
後で随分後悔したが・・・ところが何故か健康に関するノートが1冊
残っていた。それは毎日ではないが、体調記録で私が56歳の頃だった。
★平成5年3月3日
午前のレッスンにたまらなく体の痛さを感じる。前日は喉が変だったので
ヴォイトレは休んだ。今日は、ヨーガ1レッスン、カウンセリング3ケース
は大変きつかったが、何とか頑張ってこなした。ベッドに倒れこんで熱を
測ると、なんと38度4分、平熱が34度台と大変低いので、かなり熱が
あるようだ。
★4月14日
風邪は抜けたようだが、明日は「読売日本テレビ文化センター」の講座
が始まるのに、背中がとても痛くて、眉間の辺りが重い。
でも、つらくてもヤッパリ元気を装わなければ、何とか頑張ろう。
★6年2月27日
午後から気分悪く、めまいがしてフラフラする。明日は地方講演がある
ので体を休めなくてはと、ソフアーで音楽を聞いていたが、寒くなって
ベッドにもぐりこむ。
★ 5月30日
何となく胃が気になり、さらに膝も痛い。食欲ないが食べなければ…
ビール全く飲む気がしない。
思わず笑ってしまったが、これは大昔の私なのだ。今より30歳以上
若いのに、あのままの状態でいたら、私は多分この世に存在しなかった
だろう。現在はあの頃よりずっと体調が良いのは、それなりの工夫と努力
の結果なのだ。 無論加齢現象は色々あるが、もっとも若いのはその精神性だ。心身の隅々までいつもスベスベして、燃えて生きていたいのは我なが
ら凄いと思う。長年習慣の心身のトレーニングが、その基本だと思う。
インナーヴォイスの命じるままに行動を起こして、ワークショップを
開くなんて・・・目標人数の参加者はなく落ちこんだが、それでも良い
と割り切った。手抜きできず何でも一所懸命、今でも昔のままだの自分
が愛おしいと感じた真夜中だった。