目覚めたのは3時半それからどうしても眠れず、いろいろ考えてしまった。
長い人生を振り返っても、あまり平凡ではない生活だった、でも少女時代は
そんな兆しはなかった。自分の本質に目覚めたのは、子育てをしていた20歳代
後半頃からかも知れない。あの頃は「早く30歳になりたかった」、すると子供達
から少し手が離れ、「自分の求める何かに邁進できる」のではないかと、思ったからだ。
でもそれを待ちきれず、夫をそそのかして、28歳で再びソシアルダンスを始めた。
ソシアルダンス教師資格を取り、教えるようになったのがきっかけで、私の人生は
ガラリと変わった。
長年大家族の軋轢に耐えていた私が、夫の許可を得て行動を起こし、それからは
まるで走っているような毎日の連続だった。でも、かなり自由になったので、楽しくて
仕方なかった。たとえ、どんなに忙しくても、食事は決して手抜きせず、次から次へと
勉強しながら、私のフィールドはだんだん広がっていったが、40歳代にはあまりの
激しさに、「自分の情熱のブラックホールに吸い込まれるような」恐怖感さえ感じた
こともあった。その結果が現在の自分だと思っている。
年齢と共に激しい情熱はなくなったが、その時代とあまり変化がない自分がまだ
存在している。年齢的、社会的には衰退している、未だに衰えない向上心は何故なの
か不思議でならない。体力や記憶力は衰えたが、持てる力は決して落ちているとは
思えない。同世代前後の著書を読んで感じるのは、その「精神性」の違いだ。
心の中で様々な感情が交差する今。いつも自分に言い聞かせる「現在の私は夫の介護
が最優先だから」と・・・でもそれだけでは決して満足出来ない、それもホンネだ。
人間は何歳になっても、本当の自分がよく分からない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます