ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

齢を重ねて考えたこと

2021-11-13 11:04:07 | エッセー

 今朝夫の目がすごくロンパリになっていて驚き、何時も混んでいる近くの眼科へ

アサイチで行った。夫は元々ロンパリだそうで、年齢と共にますます進んで行くが

治療の方法はないと言われた。そして私も,先月被せてある奥歯の隙間が開いた気

がして治療した歯だが、それからときどき沁みるようになった。

すぐに歯医者さんヘ行ったら「知覚過敏」と言われ、薬を塗って頂いて、サンプル

の知覚過敏とホワイトニングの歯磨きを頂いた。それを毎日使っていても,、昨日は

初めて歯の痛みを感じ、常温の水でも沁みたので今朝電話したら、予約で一杯だけど

時間外に診て下さるそうだ。

年齢と共にいろいろなところが衰えていく、当然だが歯だけは自慢だったのに、これ

も老化ゆえかもしれない。同じ日に眼科と歯科に夫婦で行くなんて・・・私達は結婚

して67年、友人達は20歳年下の一人を除いて、夫がいる人はいないし、夫の友人達は

おそらく全部亡くなったと思う。認知症以外に余病がある夫を、私は男性の平均寿命より

10年間は長生きさせたいと介護し対応しているが、そのためには、努力だけではない

知識が必要だ。二人で暮らせる持ち時間はどんどん目減りしていく。

 ご近所でも私より年下も年上の奥さん方はすべて未亡人で、高齢夫婦は一組もいない。

  できるだけ「ああ幸せ、有難う、美味しい」と、夫に言わせるように工夫して。

そのためには私が元気で健康でなければならない。夜中に度々目覚める原因は、それも

仕方がないとできるだけ考えないようにして。歯科で待っている時間に大脳について

の本をかなり再読したが、「自分の体の中と対話できる特技がある私」これからも

上手に活用して、自分のストレスを解消しながら生きて行こう。

今日も沢山のキレイなお花達に囲まれて、楽しくレッスンをしようと改めて思った。

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今日は誕生日

2021-11-12 17:44:14 | エッセー

 朝から晴れ渡った空、でも、私もまた齢をとったなと、あまり良い気分ではな

かったが、「お誕生日おめでとうございます!」と続けてメールが6通着たので

ちょっと嬉しかった。9時40分いつもお世話になっているお花屋さんから、大きな

お花のアレンジメントを3つ、二人がかりで届けてくれたので、余計嬉しくなった。

 

 パソコンには英文でメールが入っていて、大体は分かるが友人に訳をお願いしたが

「お誕生日おめでとう。あなたと二人で歩いている夢をハッキリ見ました。ご健康と

幸せをお祈りします」彼は私を物書きとして、私をサポートしてくれた、その頃

ビジネス作家として有名な人だった。さよならしてから26も経つのに、毎年誕生日

には電話をくれる人だ。午後からまた電話がきたが、忘れないのはお母さんと誕生日

が同じだそうだが、しばらく話したがとても懐かしかった。

 アイフォンプロにサヨナラしたので、写真がキレイではないので、近くに友人に

頼んで写真を撮ってもらった。一番大きなアレンジメントはスタジオのスタッフ

3人で毎年贈ってくれるが、今年は娘や息子からもお花が届いた。

それをカウンセリングルームに飾っていたら、また一つ届いたが、それは30年近く

お付き合いのある編集者からだった。

 

その他に友人と一番弟子の美女から、もっと素敵なものをプレゼントされたが

この年齢でこれほどお祝いして頂けるなんて・・・私はヤッパリ幸せだと感じた。

お花に囲まれてレッスンするのはとても幸せな気持ちで、これからもまた自分なりに

楽しい努力を続けたいと改めて思った。今日は夫とお誕生日祝いの外食だが、デイホーム

から帰る夫を待っている間に、4つのアレンジメントにバラが何本あるか数えてみた。

すると大小合わせて72本あった。

夫が帰ってきたとき、私はドレスアップして待っていたが、空には半月が光っていた。

 

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ステキなこころの交流

2021-11-11 05:50:02 | エッセー

 何日か前「バスを待っていて」と言うタイトルで、素敵なレジ係の店員さんについて

書いたが、やや躊躇したが、先日買い物をしたとき「これ私からのラブレター、後で読

んで下さいね」と封筒に入れて渡した。今日お店へ行ったらレジにいたので、私はできる

だけ彼女がいる所に並んで支払うが、「先日はありがとうございました。嬉しかったです」

とお手紙を頂いた。そのお手紙は3枚で美しい便箋と封筒に入れられ、とても素敵だった

ので抜粋してご紹介したくなった。

 「道を歩いていると落ち葉が風とダンスしている季節 私はそれはそれで寒くても

心が温かくなるおの時期もとても好きです 私を見ていて下さる方がいる事、こんな

ステキな言葉でほめてくださるなんて、なんて幸せなことでよう 私も何時も見てい

ます やさしく温かい笑顔でおしゃれを楽しんでいる事 ご主人を大事にされている

こと かわいい妻であり続けけられること羨ましく思っていました 褒めて頂いた

この言葉を大切にお仕事を続けていきます有難うございました しあわせです」

 初めてレジで払った時「何と感じが良く素敵な人だろうと」感じたが、それ以来

Tさんのレジに意識的に並んだ。わずかの時間だが、いつも実にきびきびとやさしく

愛想良く対応してくれ気分がよかった。ある日後ろに誰もいないことがあり「私あなた

が好きだから、できるだけここに並ぶの」と言ったことがあった。

 それ以来二言三言言葉を交わすようになったが、Tさんも私をしっかり観察して

いたようだ。私が想像したように感性豊かなとても素敵な方だった。

 心がフンワリほぐされたような・・・「こんな人とお友達たいな」と思った。

人との出会いは何と心癒されるものだろう。

 だから人生は素晴らしいと思った、幸せな気分の昼下がりだった。

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長年自分と葛藤しながら生きて

2021-11-10 02:04:42 | エッセー

 夜中にまた眼ざめ考えた。心の深い部分に「さみしさの湖」を抱えて生きて

いることに気づいたのは、「人生の修羅場」と思えた中三の15歳だった。

自分では全く覚えていないのに、生育時のトラウマか、それは今でもしっかり心の中

に存在している。そんな感情にもがき苦しんだのは、20代の後半で幸せな子育てをし

ているときだった。色々な本を読み漁って知ったのが、一遍上人の言葉「生まれるのも

一人死せるも一人、人間みなひとりなり」。また「愛別離苦」確か(自分が長く生きる

ほど愛する人との別れが多くなる)「同床異夢」(同じ寝床で寝ていても、同じ夢は見ら

れない)と言う言葉だった。

 

昔親しかった精神科医がこう言ったことがあった。「あなたの心の中には大きな穴が

空いていて、それを埋めたくて、いろいろやるんだね」と・・・私は大いに納得したの

を忘れない。死ぬのは少しも怖くはないが、一人がとても恐ろしい。

夫をいつまでも長生きして欲しいと、一所懸命工夫し努力するのは、愛情や責任感

だけではなく、そんな感情に支配されているのかも知れない。

 心は一筆書きのようなものではなく、同じ人間が決して存在しないように、心もまたひとり一人が

違うものだ。私のあまりにも感じやすく細い神経は、天性の天真爛漫さと明るさで無意識にカバー

している。でも、もしも精神的な研鑽、心理学、ヨーガに出合わなかったら、私はもうとうに

あの世に旅立っていただろう。それでも絶えず逡巡して生きてきたが、激しさと繊細さとを併せ持つ

自分の内面、そんな自分に未だに辟易しながら生きているが、これもまた人生かも知れない。

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鉄道模倣事件に思う

2021-11-09 09:02:24 | エッセー

 小田急線の車内で起きた事件を参考にして、京王線でまた乗客を恐怖に陥れる

事件が起きた。さらにまた九州新幹線内で、同じような事故が起きたが、それらは

すべて模倣だったようだ。私は電車やバスが大好きで、その時は大体リラックス

しているが、先日立川の「昭和記念公園」へ行ったとき、(もしも同じような事件が

起きたらどうしよう)と、一瞬とても不安な気持ちになった。

 安全で安心なはずの公共の乗り物の中で、こんな恐ろしい事件が起きるなんて

信じられないが、でも実際には続けて起こっている。

 もしもそんなことに遭遇したら、私はまだ逃げられるが、足が弱った夫はとても

走ることはできない。それらの実験の背景には「孤立」や「孤独」の社会的状況が

あるようだが、それは私の周りにもその現実が近づきつつある。

 これから世の中は一体どうなっていくのかしら?と不安に感じた今朝だった。

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