上ってくる時に通った海側とは反対にあたる左舷ボートデッキ。こちらには
ボートが2隻ディスプレイされていたが、当時はここにも砲塔があったらしい。
そんなボートデッキから船首側の艦橋へ。構造は先ほどの後部艦橋とほぼ同一だ。
35cmの鋼鉄の壁で囲まれた前部司令塔。消火器しか無かった後部司令塔と違い
こちらには舵輪、羅針盤、通信機といった航行に必要な機器が一通り揃っており
被弾時にも操船能力を維持できるようになっている。まあその分、視界は悪いが。
通常時の航行は、その上の階にある操舵室にて行う。格子越しに覗く窓だが
それでも前部司令塔の細長い窓に比べたら圧倒的に視界は良好と言えよう。
そんな操舵室から、最上甲板(最上艦橋)へと続く階段を挟んで後ろには海図室もある。
ここには航海に必要な海図や水路図誌から、六分儀、測程儀、晴雨計といった各種計器
、さらに海上通信に利用されている国際信号旗などもこの海図室の中で保管されていた。
操舵室・海図室横から続くレールの先に、60cm信号探照灯。これも後部艦橋と同様である。
階段を上って最上甲板へと到着!羅針盤に伝声管、ハンマーヘッドのような
形の砲隊鏡、そしてここにも三笠艦橋の図が描かれたレリーフが飾られていた。
足元にある八角形のパネルには当時ここで指揮をとっていた士官の立ち位置が記されている。
ちょうど今週、東映特撮YouTubeOfficialで配信された秘密戦隊ゴレンジャーの第36話でも
40年前の三笠の艦橋でキレンジャーと軍艦仮面が対峙しているシーンを観る事ができた。
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