マラソン大会の結果は、10km38分。順位は30位。出場者が1000人を越える中で、その結果はいいのかもしれない。レース後も、無事に終わり、ホッとしている自分がいる。以前の働いていた施設の会員の方達と楽しく語り合い、バーベキューをご馳走になった。ご馳走様でした!!
レース後の団欒を楽しみ、 家に帰り、のんびり風呂に入っていると、
「このままでいいのか?」と声がした。どこからもなく、
聞こえたその声の主を探した。目をつぶると、その声の主は、小学生だった。
正座をして、泣きながら声を掛けてくる。
小学2年生の私は、柔道の試合で負けた後、試合場の隅で正座をしていた。
目を赤く腫らしながら、呆然としていた。全部の試合が終わり、周囲の小学生がお昼ご飯に行っても、正座をしていた。誰に言われるでもなく、自分でそこにいた。
その時の私がふと思い出された。レースに負けたのに、自分の限界まで力を出し切っていないのに、悔しくないのですか?と語りかけてくる。
自分の力はこんなもんと感じてしまっている「現在」の自分がいる。言い訳を探そうと思えば、いくらでもある。仕事が忙しいから。怪我をすると嫌だから・・・
大人になるということは、限界を見つけるようになることなのだろうか?
なんだか、小学2年生の赤く目を腫らした私が、かっこよく見えた。
そして、レースに負けても、悔しいと思わない自分がかっこ悪くなってきた。
私の好きな漫画「HAPPY」に、
「負けて泣かない奴は、次勝てない」とあった。
まだ、20代。勝負を捨てるのは、まだ早い。
精子が出なくなるまで、戦うのだと「現在」の自分が言ってくれた。