人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

100年以上訪れてない山へ④〜ヘビの正体は〜

2020年06月09日 | 

山からの帰り道にヘビがいました。






私を見ても動じることなく、舌をペロペロしています。


普段は、ヘビを見ると私も怖いのですが、この時はヘビが茂みに消えるまで待っていました。



ヘビを見送り、歩くとすぐに僅かな畑を耕す農家のおばあちゃんを発見。







何となく気になって、


「こんにちはー」


と声をかけてみました。


「この辺りはどんな動物が出るんですか?」


「最近はイノシシだよ!畑を荒らして困っちまう」


「さっき山に行ったら、イノシシの足跡がたくさんありましたよ。」


「山に行ったのかー、道はないのにー」


「ちょっと山を見に行きたくて。地図を見ながら歩いてたんです。」


「なんでまたーこんなところの山を」


「祖父の竹次郎からもらったというか最近、引き継ぎまして」


その時、おばあちゃんの目が丸く大きくなり、


「おめーと竹次郎さんの関係はなんだ?本当か?」


「孫ですよ。竹次郎とハツ(祖母)の次女の長男ですよ。おばあちゃんは何か知っているんですか?」


「知っているも何も、小さくて大変な頃にハツさんに育ててもらったんだ!!お世話になった事を忘れるわけねえべな」



こうして思わぬ場所で、祖父と亡き祖母の話しを色々と聞くことができました。


「竹次郎さんはいけねえよ。エビをあげるとお返しにお菓子などの甘い物をたくさんくれるんだ。気にしないでいいのに。あれはいけねえよ」


と言ってたのを聞いて、思わず笑っていました。





元々あの山は祖母の山だったようですが、旅立った後に祖父になり、そして私へと引き継がれました。



父がいて、母がいて、


祖父がいて、祖母がいて、


そしてさらには、祖先がいてくれたおかげで、


今こうして私が存在しています。


命も


想いも


ずっと紡がれていくのでしょうね。


海を見ながら、空と乾杯!!









そろそろ働かないとまずそうです笑

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100年以上訪れてない山へ③〜山はあったのか?〜

2020年06月09日 | 
「あんな危ない山には行ったらおいねえよ!」

祖父が山へ行こうとする私に声をかけてくれます。言ったことないでしょっという突っ込みをグッと飲み込んで

「分かった!ちょっと散歩して山を見てくるだけだから大丈夫だよ!」

「おーそうかー!」

準備をしながら、ちらりと祖父を見ると安心したようで椅子でウトウト眠っていました。

幅2mほどの道を進んでいきます。










寄り道をしながら30分ほど歩き、舗装された道が終わって山の中へ。

登山道のような道も50メートルほど歩くとなくなり、地図とにらめっこ。




ヘビがたくさんいるという話を半分信じて、今回は珍しく登山靴(いつもはサンダルか裸足系シューズ)です。

倒木で前に進めなくなり、あたりを見渡すとぬかるんだ湿地帯に無数の足跡。








人はいないけど、イノシシさんはたくさんいるようです。

イノシシさんのぬた場をそおっと通り抜け、葉っぱや枝を掻き分けて、前に進みます。

この辺りのはずなんだけど、、、

なかなか場所が見つかりません。

そうだ!!まずは山へ挨拶をしよう!!

と作成変更して、とりあえず急坂を登って山頂へ。

登山道もなく、人も来ないであろう小高い山の頂きで、のんびりとコーヒーを飲んでボーっと一息つく贅沢な時間です。






さあ、行くかと重い腰を上げると、どこから登ってきたのか分からなくなってしまいちょっぴり迷子。

おかげ様でコンパスを出し、ようやく本気モード。

基本はポンコツです。。。すみません。。。

地図を見ながら帰り道と先祖代々の山の位置を真剣に探ります。

山に馴染んでくるとぼんやり見えてくる昔の区画。

方角的にはあっち。

しかし、行手を阻む木や蔓、そしてぬた場。。。












先祖が私を呼んでいると覚悟を決めて、

泥沼を進み、茂みへ突っ込んだ先に現れた雑木林のような山。









あっ、ここだ!という直感と、

「待ってましたよ」

と聴こえてくる都合のよい空耳。

先ほどまでのジャングル地帯とは一変して広がる落ち着く景色。




ちょっと近くには水場もありました。

ヘビがたくさんいると言われ、誰も訪れたことがない先祖代々の山は、確かにここにありました。

祖父に報告をすると、

「本当に山はあったかー、それは良かった、良かったー」と安堵の表情で嬉しそうです。




こうして昔からある先祖代々、誰も訪れたことのない山をいただくことになりました。

「昔ってどのくらい昔なの?」

と母に聞いてみると、

「どのくらい昔って、昔だよ。大正か、明治か、江戸くらいじゃない。」

とりあえず知っている時代を並べて教えてくれました。。。

山には財宝は眠っているのか?

今回は時間の関係もあり、お宝探しはしてません。

1人ではお宝探しは大変なので、夏あたりに希望者を募って、一緒に探してみんなで山分けしたいと思っています。

希望するトレジャーハンターはお楽しみにどうぞ!

そして、ヘビは、、、

山からの帰り道にちょっと不思議な出来事が起きますが、それはまたエピローグに。

それでは、思いのほか長文になりましたが、お読みいただきどうもありがとうございました!
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