北欧の旅４ トゥルクとムーミンワールド

いったんコペンハーゲンに戻り、トゥルク行きの飛行機は45人乗りのプロペラ機。日本人は私たちだけ。眼下にバルト海などがきれい。
トゥルク空港は何もありません。両替さえなくどうしたものかと思っていると、タクシー運転手が近づいてきて、自分のタクシーに乗って市内へ行きそこで両替しなさい、と。
ホテルで迎えてくれた小柄で気の良さそうな女性クラークの英語が美しい。彼女に限らず、私にはフィンランド人の英語が一番分かりやすかったです。
疲れたと渋る妻と三男(小３)をタクシーで行くからと説得して、トゥルク城へ。フレデリクスボー城と違い、窓が小さい戦闘に備えた重厚な城でした。
夕食はカスケナーデ。魚料理が特に美味しく、今回の旅行で入ったレストランでは一番。

さてムーミンワールドは夏だけオープンするテーマパーク。私は全く期待していなかったのですが、ムーミン特有のほのぼのした雰囲気で思ったより良かったです。
15時すぎ、そろそろ帰ろうとアイスをなめていると、さっきから気になっていた中国系の少年少女を率いているツアーコンダクターらしいおっさんと隣の席になり、少し話しました。香港から来ていて、このあたりを合唱の公演をしながら回っているそう。

楽しかった北欧旅行もとうとう最終日。ちょっと寂しい。まず、トゥルク大聖堂へ。
大聖堂は旅行の最後を飾るにふさわしい壮麗な建物。貸切状態で見物していると、前日のムーミンワールドの一行が！　例のツアコン風のおっさんにまた会いましたねと声をかけたら、いきなり手を握られて、また会えてうれしいとか言われ、私の英語力では適切な返事の言葉が出ませんでした。少女たちからも「こんにちわ」が！
ホテルに戻りタクシーを待つ間、チャーミングな彼女と雑談しました。「日本はまだ暑いでしょう？」と言うから30℃くらいと答えると目を丸くしていました。
いわばお付き合いで来たフィンランドですが、あなたに会えただけでも来て良かった。前の２ヶ国とは違う味がありました。