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なぜ予測は外れたか?

2016-11-16 20:37:02 | 時評
悪夢の大統領選挙から1週間経ちました。今朝の朝日新聞にクリントン優勢の予想が外れた理由の分析記事が載っています。
まず完全な言い訳ですが、予測は外れていないと強弁することもできます。すなわち、アメリカ国民の一般投票では、最終集計はまだですが、クリントンが約80万票、率では0.7%トランプを上回っています。そこは予測どおりと言ってもウソじゃない。
クリントンの直接の敗因は、かなり優勢とみられていたウィスコンシン州(予測では5.3%リード、選挙人10人)とペンシルベニア州(3.7%リード、選挙人20人)を奪われたことです。これが致命傷でした。
クリントンが制したカリフォルニア州(選挙人55人)、マサチューセッツ州(11人)、メリーランド州(10人)はダブルスコアに近い圧勝、同じくニューヨーク(29人)・イリノイ(20人)・ワシントン(12人)の各州も20%前後の差をつけた勝利でした。反面トランプは競り勝った州が多い。大きな州で楽勝だったのはテキサス州(38人)の10%差くらいで(他にテネシー州(11人)はダブルスコア近い大差)、クリントンに止めを刺した先の2州やフロリダ州(29人)は1%の僅差の勝利でした。
もちろん、大勝でも辛勝でもその州の選挙人はすべて獲得する(ネブラスカ州とメーン州は例外)というのがアメリカの大統領選挙。この結果、国民の支持は約80万票少ないトランプが選挙人獲得数では圧勝のようなことになったのですね。

最後までどちらか決まらなかったミシガン州(16人)もトランプが取ったようです。もちろん1%差の勝利! 獲得選挙人は306人⇔232人に。

追記 最終的にはクリントンのほうが200万票以上、率では1.6%、トランプを上回りました。けっして「強弁」ではなく、全米での予測は外れてないことになります。
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